
ドリンクを片手に歩く杉咲花
2月上旬の寒空の下、多摩川の河川敷でホットコーヒーを片手に並んで歩く男女の姿を発見。互いに同じ方向の斜め上を向いたかと思えば、男性が数歩先を歩いて振り返ってーー。
通りすがりの通行人が語る。
「女優の杉咲花さんが男性と散歩していたんです。厚手のワインレッド色の上着に、オーバーサイズの白色のスウェット、大きな黒色のリュックを背負って、落ち着いた雰囲気でした。散歩中の黒い毛並みの大型犬とすれ違うときに、頭を撫でて嬉しそうにしていたのが印象的です」
杉咲の隣にいたのは俳優の内堀太郎。現在放送中のドラマ『冬のなんかさ、春のなんかね』(日本テレビ系)の撮影だ。
「同ドラマは小説家兼、古着屋のアルバイトをしている土田文菜を演じる杉咲さんを主演に、“普段着の恋”を描く恋愛ラブストーリーです。文菜は成田凌さん演じる、佐伯ゆきおという彼氏がいるが、過去の恋愛経験の影響で、『まっすぐ“好き”と言えたのはいつまでだろう?』と疑問を持つことで過去の恋愛を振り返ります。
彼氏がいるものの、躊躇がなくほかの男性とホテルに行く文菜や、他者に対して性的な魅力や欲求を感じない『アクセクシャル』の友人など、文菜の身近な人間関係を中心に、日常の繊細なやり取りを切り取っています。内堀さんは小説家の先輩で、第1話から一緒にホテルで過ごすシーンが描かれています」(芸能記者)
同作は、『愛がなんだ』や『街の上で』など、普段感じている心の中の言葉をスクリーンに映す会話劇が得意な今泉力哉監督が担当。そのクオリティの高さゆえか、さまざまな形で物議を醸している。
「あまりに“リアルすぎる”という点がありますよね。いわゆるサブカル系のおしゃれな男女の恋愛なんですが、その内実はかなりドロドロしています。文菜は、恋人がいながら別の男性と平気でホテルに行き、『誰かを強く好きになる感覚がわからない』というスタンスを取りつつ次々と男に手を出していきます。
こうした恋愛観についていけず杉咲さんのことを『嫌いになりそう』という視聴者が出てくる一方、繊細な心の揺れ動きや自信のなさ、男女の絶妙な距離やすれ違いにドハマりする視聴者も多いです。いずれにせよ、こうやって賛否を呼べる時点でかなり高いクオリティになっているのは間違いありません」
カメラを固定して長回しするという撮影手法を多用し、BGMを極力使わないという“攻め”の編集により、異色の内容となった本作。業界内では杉咲の株が急上昇しているという。ドラマ業界関係者はこう熱弁する。
「ド派手なシーンもサスペンス要素もないドラマは、役者の演技力によっていかに説得力を持たせられるかにかかっています。その点、杉咲さんは見事に演じ切っていると言えるでしょう。『嫌いになりそう』も、まさに誉め言葉ですよね。これまでは清純派で癖のない透明感のある役柄が多かった杉咲さんですが、本作で完全に一皮むけたなという印象です。
もしかすると作品が作品だけに、視聴率という数字の結果こそついてこないかもしれません。ただ、杉咲さんの女優キャリアにおいては非常に大切な作品になったのは間違いありません。“わかりやすさ”だけを追求しないさまざまな役柄のオファーがこれから続くのではないでしょうか」
爽やかな散歩シーンも、一転して意味深に見えてくるものだ……。
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