
橋本環奈
ドラマ制作陣としては「橋本環奈 vs. 宇垣美里」という異色の対決で盛り上げたかったのだろうが、正直ちょっと見ていられなかった。
橋本環奈主演の月9ドラマ『ヤンドク!』(フジテレビ系)。2月9日(月)に放送した第5話に、TBSアナとして人気を博していた宇垣美里演じる新キャラが登場した。
10代の頃、ヤンキーだった田上湖音波(たがみ・ことは/橋本)は、親友とバイクで走っていたところ壮絶な事故に遭う。親友は亡くなってしまったものの、湖音波は医師・中田啓介(向井理)の懸命な手術により命を救われる。
湖音波は恩人・中田のような医者になるため、一念発起して猛勉強。それから13年、脳神経外科医として「外科手術」と「血管内治療」の両方ができる凄腕に成長していた。そして、中田から東京の大病院に呼び寄せられ、周囲と衝突しながらも患者の命を救っていくというストーリー。
■元TBSアナが主人公のライバルキャラで初登場
そんな『ヤンドク!』の視聴率(ビデオリサーチ調べ/関東地区)は、第1話は世帯8.1%・個人5.0%でスタートするも、第2話で世帯6.1%・個人3.6%と急落。第3話は世帯6.1%・個人3.6%、第4話は世帯6.0%・個人3.8%と安定したかと思われたが、第5話で世帯5.0%・個人2.9%とまた下げてしまっている。
ちなみに、見逃し配信の再生回数でもあまり話題になっておらず、TVerのお気に入り登録数は71.8万と、人気の指標である100万にはほど遠い状況である。
さて、視聴率がさらに落ちてしまった第5話に初登場したのが、宇垣演じるパリピのセレブドクター・岩崎沙羅。実家が “太い” ため、高級ブランド品や高級グルメの写真を頻繁にSNSにアップしており、そのキラキラな私生活がウケてフォロワー数12万人を誇るインフルエンサーでもある。
簡単に言うと、湖音波とは正反対のライバルキャラとして登場したのだ。
「1000年に1人の逸材」と世間を騒がせるアイドルだった橋本環奈と、TBSきってのアイドルアナとして注目を集めた宇垣美里の演技対決であり、劇中ではオラオラヤンキー vs. キラキラセレブの美女対決として、ドラマが盛り上がるはず……だったのだろう。
しかし、悪い意味で “珍獣対決” を見せられているような気分で、見ているこっちが恥ずかしくなるような回だったのである。
■品のない煽りあいをするヤンキーとパリピセレブ
ヤンキー湖音波とパリピセレブ沙羅は何度も衝突していた。
まず初対面。沙羅が持参したアロマオイルを嗅いでいると、湖音波が「それ必要あります? ここ仕事場っすよ?」「仕事は楽しんでやるもんじゃないっしょ。命預かってんすから」と突っかかる。
すると沙羅は、「『命預かる』とかかっこいい! うんうん、医者っぽい!」と、湖音波をおちょくるように返すのだ。
次は、沙羅が湖音波に対して、「ヤンキーの人たちってすっごくがんばってるよね」「だって、ああいう格好しないと強がれないんでしょ? なんか健気~。うふふ」と煽っていく。
すると湖音波は、バンッと机を叩き、立ち上がって沙羅にメンチを切ると、食べていたカップ麺の残り汁をずずっと飲み干して、沙羅を見下ろしながら「うへぇ!」とゲップのような吐息を漏らして挑発。
さらには、湖音波がずっと患者のために働いていることに呆れた沙羅が、「それで毎日楽しい? 自分の時間、ぜ~んぶ仕事に注いで、人生もったいなくな~い?」と問いかける。
すると湖音波は「ブランドだの、グルメだのに時間使うほうが、自分はもったいなく思いますけど」と応戦するのだった。
■どちらにも感情移入できず共感性羞恥まで
ヤンキーとパリピセレブによる、なんとも品のない煽り合戦……。醜い……。
湖音波はヤンキーキャラだからもともと下品なのだが、セレブで上品なはずの沙羅は、人間性がとにかく下品。
ベクトルは真逆で両極端ながら、どちらもなかなかの品のなさで、日本を代表する “下品な女” の二大珍獣が争っているような感じ。どちらにも感情移入できないので、どちらも応援できないし、それどころか共感性羞恥を掻き立てられ、こちらが恥ずかしくなってしまう。
ちなみに、難しい手術を2人で協力して成功させたことで、互いの理解が深まり、最後は両者とも笑顔で第5話を終えたが、なんだか唐突に友情のようなものが芽生えた展開で、その和解シーンも感動は薄かった。
――今夜放送の第6話の予告映像に沙羅は登場していないが、公式サイトの人物相関図には掲載されているので、再登場の可能性は高そう。とはいえ、湖音波とは和解済みなので、下品な煽りあいシーンがもう出てこないことを願っている。
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