“歴史的大勝”の裏で、報道のあり方が問われた。
2月8日投開票の衆院選で、300以上の議席を獲得した高市早苗総裁(首相)率いる自民党。当日の夜には、各局で選挙特番が放送された。TBS系では、爆笑問題・太田光をスペシャルキャスターとした番組『選挙の日2026 太田光がトップに問う! 結果でどう変わる? わたしたちの暮らし』が生放送されたが、そこでの太田と高市首相とのやりとりが、選挙から2週間近く経ったいまでも物議を醸し続けている。
「高市首相は、公約に『消費税ゼロパーセント』を掲げました。番組内で高市首相と生中継をつないだ際、太田さんは『もし実現できなかったら、どう責任を取るか』と迫りました。
この質問に高市首相は『公約に掲げたんだから、一生懸命、いまからやるんですよ』『できなかった場合とか、暗い話をしないでください』と、憤りをにじませました。さらに追及を重ねる太田さんに対し、高市首相は『なんか意地悪やなぁ』と、関西弁で抗弁し、このやりとりに、ネット上では『太田さんが失礼だ』『高市さんが回答から逃げている』と賛否両論が渦巻いています」(芸能担当記者)
“意地悪質問” 騒動後の2月10日、太田はラジオ番組『火曜JUNK 爆笑問題カーボーイ』(TBSラジオほか)に出演し、騒動について「世間が俺を嫌うのもわかる。おれはかなり礼儀正しく言ったつもり」「悪かったとは思ってないんだけど、俺が言ってるのは、責任の所在をはっきりさせろよ、ということなんだよね」と思いを語った。
この騒動、報道キャスターの“先輩”はどのようにとらえたのか。自ら2月8日に選挙特番をYouTubeで生配信し、党首との生討論で「池上無双」の異名を冠したこともある、ジャーナリストの池上彰氏に聞いた。
「『公約が果たせなかったら、どう責任を取るのか』というのは、選挙に際しての“定番”の質問です。ただしこの場合は、総理としては『公約を果たせるように努力します』としか答えようのない質問になりますので、質問の仕方として稚拙ではあったと思います」
太田のキャスターとしての力量に、なかなか手厳しい評定だが、一方の高市首相の受け答えにも疑問を抱いたようだ。
「総理として『最初からできへんと決めつけないでください』と答えるのは真っ当だったと思います。しかしその後の、『なんか意地悪やなぁ』という反応はいただけません。選挙特番でキャスターが“意地悪な質問”をするのは、当然のこと。それに対して『意地悪』と言ってしまっては、質問に正面から答えていないことになります。『意地悪な質問』を浴びるのが総理の仕事であることを、自覚していただきたかったと思います」
討論の場で露呈するのが、キャスターと政治家。お互いの職業の力量なのかもしれない。
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