
現在はフランスと日本を行ったり来たりだという長谷直美(写真・福田ヨシツグ)
豪華キャストに潤沢な制作費、そして惜しみなく使われる火薬――。1970年代から1980年代にかけて「刑事ドラマ」は黄金時代を迎え、民放各局は真っ向勝負を繰り広げた。『太陽にほえろ!』(日本テレビ系)で活躍した長谷直美に撮影秘話を聞いた(以下、本人談)。
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婦警の早瀬令子、岩城令子(マミー)役として、計10年ほど出演しました。これって、山さん(露口茂さん)の次に出演回数が多いらしいですね。
車の運転が好きだと知られていたのでカーアクションも多く、スピンターンぐらいは自分でやっていました。
ただ、じつは走るのは遅いし、鈍臭いんです。でもアクションのイメージが強いのか、歴代の女優さんにはカミソリや脅迫状が届いたそうですが、私には一度も来ませんでした。どういうこと?(笑)
ボス(石原裕次郎さん)は、隔週の金曜日にキャンピングカーでいらっしゃって、そのなかでお着替えもメイクもされていました。その日は空気が張り詰めていましたね。
ボスとは、なかなか個人的にお話しするような雰囲気ではありませんでした。それでも一度、ハワイに行くことをお伝えしたときに、「じゃあタオル買ってこいよ」って言うんです、お土産に。
ハワイで見たら刺繍入りでけっこうなお値段なんですよ。それで大中小と一揃え買っていったら「なんだよ、10枚ずつぐらい買ってこいよ」って。もう、スケールが違いすぎました。
ボスは毎年ハワイに行かれていて、「おう直美、この間のお返しだよ」とポンと投げてくれたのが、グッチの真っ赤な花模様のバッグ! これぞ「海老で鯛を釣る」だなと思って(笑)。今も大事にしまってあります。
現場を離れると、みんな若くて仲がよく、撮影後は飲み会です。たまの土曜の夜は六本木で集合したりしてね。今も年に一度ぐらい集まります。昔の話に花が咲く? ぜんぜん! 病気と薬の話ばかりです(笑)。
今は、娘が住むフランスと日本を行ったり来たり。現地のサプリの輸入販売をやってみたいし、9月にはライブを開き、ロックを歌います。同い年の東てる美さん、ペドロ&カプリシャスの3代目ボーカリスト松平直子さんと作った「いつまでもドリームガールズ」で、毎年ライブをやっているんです。
3月には、ミュージカルにも出ます。5月には古希を迎えますが、まだまだ頑張りますよ。
■はせなおみ
『俺たちの朝』(日本テレビ系)のヒロイン役で脚光を浴び、数々の作品で活躍。3月14、15日にはサントリーホール・ブルーローズで上演されるミュージカルに出演予定。9月15日にはライブを開催予定
■『太陽にほえろ!』(日本テレビ系)1972〜1986年
新宿・七曲署捜査一係を舞台にした、日本刑事ドラマの金字塔。若手刑事を “マカロニ” “ジーパン” “テキサス” などの愛称で呼ぶスタイルが定着し、殉職という衝撃的な展開で世代交代を重ねながら、群像劇として長期シリーズを築いた。最高視聴率は40%超え
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