
ひろゆき氏
【舌が肥えると損をする】
2月22日、そんなタイトルでXに投稿された、東証プライム上場企業の社長・木下勝寿氏の長文ポストがXで議論を呼んでいる。
「札幌に本社を置く通信販売会社『北の達人コーポレーション』の社長をつとめる木下氏は、10年前、会社の近くにできたことで初めて食べた『サイゼリヤ』が『安いのに最高に美味しい』と感動したといいます。
それから何度も通ったそうですが、オフィスの移転などもあり、次第に足が遠のいてしまったそうです。《それから生活が変わり、会食で高い店に行く機会が増えた》という木下氏は、久しぶりにサイゼリヤで食事をしたところ、前ほど美味しいと感じなくなっていた、と告白しました。
木下氏はその理由を、高級料理の美味しさを知ったことで、自分のなかのサイゼリヤの基準が『最高に美味しい』から『普通に美味しい』に変わってしまったと分析。
《安いのに最高だったはずの喜びが「普通」に落ちたなら、差し引きマイナスだ。だって価格を考えたら、「安いものを最高に美味しいと思える味覚」のほうが、人生のコスパがいい。1000円で最高に幸せになれる人は強い。毎日の幸福を、少ない出費で何度も買えるからだ》と持論を展開しました。
舌が肥えた結果、日常の喜びが減るなら《コスパで言うと劣化している》とつづった木下氏のポストは、25日時点で、実に1370万件を超えるインプレッションを記録しています」(芸能担当記者)
木下氏のポストに対して、Xにはさまざまなコメントが寄せられるなか、著名人らも反応。タレントで実業家のひろゆき氏は、Xに木下氏のポストを貼り付け、
《サイゼリヤとすきやばし次郎の両方を最高に美味しいと感じるおいらからの助言は「自炊しろ」『舌を肥やすな。飯が不味くなる』》と投稿。
また、レストラングループ「sio」の人気シェフ鳥羽周作氏も、自身のXでこの話題に言及すると、《確かに舌が肥えていくというか経験値が増える事によって解像度が上がるかも知れない》とし、《高級が全てじゃないと思う》と私見を披露。
富士山の頂上で食べるカップラーメンは最高に美味しいと一例をあげると、《だからおいしいは色々なおいしいがあって良くて 色々なおいしいの経験値をつんでその上でそれをフラットに楽しもうと思うことが本当の意味で口福》《僕はコンビニだってマックだってレストランもどれも好きです》と、自身の考えを明かした。
「木下氏、ひろゆき氏の言い分も、ともにわかりますし、鳥羽氏が言うように『舌が肥える』ということは、それだけ、いろんな料理を食べて経験値を積んだことの証ではあるでしょう。
過去に、矢沢永吉さんがこんなことを言っています。矢沢さんは2001年に発売された著書『アー・ユー・ハッピー?』の中で《ドンペリであろうが、屋台の焼酎であろうが、アルコールが入れば酔う。ただ、屋台しか知らない男にはなりたくない。》としたうえで、《銀座で飲んで、一晩五十万、六十万でもポンと払うこともできるし、屋台でおでんを食いながら『この焼酎、きくんだよね』という男にもなりたい。その両方を知らない男にはなりたくない》と綴っています。
矢沢さんの言葉を今回の論争に当てはめると、高級料理も安価な料理も知ったうえで、それぞれを変わらず楽しめる人こそが、いちばん得をしているのかもしれませんね」(同)
誰もが高級料理を知り尽くせるわけではないが、舌が肥えた人には、肥えた人なりの悩みがあるのかもしれない。
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