
『Nスタ』メインキャスターを務めるTBS・井上貴博アナ
近い将来、AIに自分の仕事が奪われるのではないかーー。そう戦々恐々としている人も多い中、テレビ界でもその波が確実に押し寄せ始めているようだ。
「3月9日、ニュース番組『Nスタ』(TBS系)での出来事です。短いニュースをまとめて一気に紹介するコーナー『きょうのニュース#タグ』で、ニュース原稿の一部がAI音声で読み上げられていたのです」(芸能記者)
アメリカでの竜巻事故や、衆議院選挙の期日前投票で二重に投票した疑いで男性が逮捕された事件までは、ナレーターが読み上げていた。ところがーー。
「佐賀県で牛舎から牛が脱走し、道路に居座ったというニュースでは、男性のAI音声が使われていたのです。
視聴者が提供した牛の動画とともに、『道路の真ん中に立ちふさがるのは……牛です。おととい夕方、佐賀県鳥栖市で、道路に牛がいますと110番通報がありました』といった原稿が読み上げられていたのです」(同前)
画面の右上には「AI音声でお届けしています」というテロップも表示されていた。
この新たな試みに、Xでは
《ついにテレビもAIが放送するようになるのか》
と驚きの声が。一方で、
《AI下手だな》
《発音が所々おかしくて情報が伝わりにくい》
と、イントネーションや発音の不自然さを指摘する声も相次いだ。じつはこの試み、3日の同番組でも行われている。
「この日は女性のAI音声が使われ、ドリフトチーム『日本マジキテル連合』のメンバーが道路で危険な走行をしたとして逮捕されたというニュースが読み上げられていました。
ただ、このときも《アクセントが…》《片言でマジ最悪》といったツッコミが見られました」(同前)
この裏側について芸能プロ関係者が語る。
「人件費削減という側面もあるでしょうし、将来を見据えた試験的な導入という意味合いもあるのでしょう」
今後はどうなっていくのか。
「いずれ長い尺のニュースの読み上げなどもAIに委ねられていく可能性はありますが、『Nスタ』の評判を見ても、まだあまり良くはない。読みの精度が上がるまで、“人間”のナレーターがやるべきかもしれません。
しかも、人の声でないと難しい細かいニュアンスや息遣いが求められる番組は、バラエティにしてもドキュメンタリーにしても、たくさんある。アナウンサーの仕事がすぐになくなるということはないと思います」(前出・芸能プロ関係者)
AIアナウンサーが読み、AIタレントが笑いを起こし、AIディレクターが編集するーー。そんな未来はもう近いのだろうかーー。
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