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『パンダより恋が苦手な私たち』生田斗真のモテすぎが現実離れ…終始ついてまわった中年男性の “都合のいい妄想” 感【ネタバレあり】

芸能 記事投稿日:2026.03.15 17:50 最終更新日:2026.03.15 17:50

『パンダより恋が苦手な私たち』生田斗真のモテすぎが現実離れ…終始ついてまわった中年男性の “都合のいい妄想” 感【ネタバレあり】

生田斗真

 

 生田斗真上白石萌歌のダブル主演作『パンダより恋が苦手な私たち』(日本テレビ系)が、3月14日(土)放送の第10話で最終回を迎えた。

 

 柴田一葉(上白石)は出版社勤務で、生活情報誌の編集者。恋愛コラムを連載することになり、動物の求愛行動を研究している大学准教授・椎堂司(生田)に監修者として協力してもらうことに。

 

 恋愛経験が少ない一葉と、人間同士の恋愛はムダでバカバカしいと考えている変わり者の司による、同名小説が原作のラブコメディだ。

 

 最終話前の第9話の視聴率(ビデオリサーチ調べ、関東地区)は世帯3.3%・個人1.8%とかなり低調。見逃し配信の人気の指標となるTVerのお気に入り登録数も32.2万(3月15日現在)といまいちだった。

 

■【ネタバレあり】若い女性からモテる設定に強烈な違和感

 

 25歳設定の一葉を演じる上白石の実年齢は26歳。37歳設定の司を演じる生田の実年齢は41歳。設定上は一回り歳が離れており、俳優の実年齢は15歳も離れている “歳の差恋愛” を描いたドラマだった。

 

 ネタバレをすると、最終話終盤のクライマックスで、司が一葉に対する想いを打ち明け、「この気持ちに『恋』と名づけていいだろうか?」と遠回しながら愛の告白。その気持ちを一葉が受け入れ、司に思いきり抱きついてハッピーエンドという結末だった。

 

 しかし、このドラマが始まった当初から、最終話を観終えたいまもずっと、筆者はモヤモヤしているのだ。その原因は、本作が “モテモテのアラフォー男性に憧れる20代女性” の構図で描かれていたことにある。

 

 近年「おぢアタック」という言葉が恋愛界隈を騒がせている。

 

 一般的におぢアタックとは、35歳以上の男性が8歳以上離れた年下女性に恋愛感情を抱き、デートに誘ったり口説いたりといったアプローチをすることと定義されている。迷惑行為として語られることが多く、おぢアタックする中年男性は「キモい」「ウザい」「勘違い」と批判されることが珍しくない。

 

 恋愛コラムや恋愛相談を生業にしている筆者は、恋に年齢は関係ないと考えているため、基本的に、おぢアタック肯定派。

 

 とはいえ、「歳なんて関係ねぇ!」とばかりに自身の価値観を強引に押しつけるつもりは毛頭なく、世間でおぢアタックがネガティブな意味合いで語られることが多いのであれば、きちんと向き合うべきセンシティブな問題だと考えている。

 

 ところが、このドラマは、おぢアタックに該当する歳の差恋愛を扱っていたのに、おぢアタックが問題視されていることにはいっさい向き合っていないと感じられた。生田演じる司が若い女性たちからモテモテの設定だったからである。

 

■根っこにあったのは中年男性の “都合のいい妄想”

 

 仕事を通じて密にかかわっていく一葉が、司の人となりを知って惹かれていくのはまぁわかるのだが、一葉に限らず、司に対して好意を抱く若い女性がたくさんいるという設定。

 

 司は大学の女子学生たちから多大な人気を集めていた。第4話では、24歳の女性助手に連れられて合コンに参加したのだが、そこでも女性陣が司に色めき立っていた。途中で司の変人ぶりがバレてドン引きされていたが、序盤は確実にモテモテ。

 

 率直に言って、それが現実と乖離しすぎて、モヤモヤしっぱなしだったのである。

 

 1万件以上の恋愛相談を受け、数多の男女の恋を分析してきた立場から言わせてもらうと、生田斗真が演じていたとはいえ、かなり無理がある。おぢアタックを肯定する立場でたくさんのケースを見聞きしてきたからこそ、どんなイケオジでも若い女性たちがアラフォー男性に恋をするハードルの高さを熟知しているからだ。

 

 いくら生田がイケメンだからといって、もう立派な中年。同年代の男性と比べれば若々しいかもしれないが、ちゃんとアラフォーのビジュアルになってきているので、デフォルトで多くの若い女性たちから好かれるというのは違和感が強い。

 

 生田斗真レベルのビジュだったとしても、アラフォー男性が若い女性からモテモテになるなんて、まるでリアリティがない。もちろん一定の割合で、だいぶ年上でも恋愛対象になる女性はいるけれど、劇中の司のような状態になることはないだろう。

 

 要するに、言葉を選ばずに指摘するなら、このドラマには終始、中年男性の “都合のいい妄想” のようなものがベースとしてあり、気持ち悪さがついてまわっていたのである。

 

 毎回毎回、動物の求愛行動をフックに人間の恋愛問題にアプローチしていくという手法は目新しかったし、そこから得られる教訓も現実的に身になるものが多かった。それだけに、男性主人公の描写が現実離れしていた点が実にもったいなかったのだ。

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出典元: SmartFLASH

著者: 堺屋大地

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