
『ひるおび』のMCを務める恵俊彰(写真・共同通信)
3月17日放送の『ひるおび』(TBS系)が、沖縄・辺野古沖の船転覆事故について報じたのだが、その取り上げ方が物議を醸している。
「16日朝、京都・同志社国際高校の生徒18人などが乗る船2隻が転覆し、男性船長と高校2年生の女子生徒が亡くなりました。
同校では、2023年から埋め立てが進む辺野古を海から見る“平和学習”を取り入れていたとのことです」(全国紙記者)
番組では2隻の船「不屈」と「平和丸」が、人を乗せて運ぶために必要な登録をしていなかったこと、また亡くなった船長と女子生徒が乗っていた「平和丸」は漁船タイプで横揺れに弱い構造だったことなどが伝えられた。
さらに、船長のことをよく知る2人の人物の証言が紹介された。
「1人は『非常に穏やかな方でいろんなところで会うような関係だったので……ちょっと受け止められないというのが正直なところです』と語りました。
この船長は牧師である一方、辺野古の米軍基地建設に反対する活動家でもあったそうで、もう1人も『海を大事にする気持ちがないとこの行動(抗議行動)は続かないんだよねと言いながら、さりげなく、多分、今日の高校生たちにも大浦湾・辺野古の美しさを見せていたと思いますね』と振り返っています」(同前)
ところが、Xでは番組の構成に対する違和感の訴えが相次いだ。
《ひるおび気持ち悪いわ。この期に及んで船長を持ち上げてどうする。責任を追及しろよ》
《何で船長の美談なん?》
《船長が穏やかだとか、そんな事はなんの関係もないのよ》
このように亡き船長の人柄を強調する流れへの反発が目立っている。
「その後の報道では、最終的な出航判断は船長に委ねられていたといいます。そうなると“船長としての判断”が適切だったのかという検証は避けて通れません。人柄の紹介ではなく、たとえば過去の安全管理の実態であったりとか、同様の航行でトラブルがなかったのかなど、踏み込んだ検証をすべきだったのではないでしょうか。
ただ一方で、突然の高波によって奪われた命を悼む意味では、生前を知る人の証言にも一定の意義があります。報道として、“追悼と追及”のバランスをどう取るかが問われています」
そして学校側も出航判断について、「私どもと先生(船長)の間の信頼関係のなかで大丈夫だと判断した」と説明。また、船には教員が乗っていなかった事実も明らかになり、責任の所在は一概に船長個人だけに帰するものではない可能性もある。
「転覆した船を運航していたヘリ基地反対協議会は16日夜に会見しました。『お詫びをまずは申し上げたい』と語りましたが、あくまでボランティア団体ということもあり、高校生を毎年乗船させておきながら『内航一般不定期航路事業』の登録をしなかったのかきちんとした説明がありませんでした。メンバーの服装が非常にラフだったことなど“見栄え”と合わせて批判の声が高まっています」
全容解明が待たれるなか、報道のあり方そのものも問われることになるかもしれない。
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