
リュウジ
3月21日、人気料理研究家のリュウジが自身のXに投稿した“訴え”が、思わぬ方向へ飛び火している。
「リュウジさんが牙を剥いたのは、日本最大級のレシピサイト『クックパッド』の新機能『レシピスクラップ』。
これは、SNSやウェブで見つけたレシピのURLを貼るだけで、AIが自動的に内容を抽出し、アプリ内に保存できるというサービス。いわば“外部レシピの取り込み機能”ですが、これに対し彼は《あまりにもレシピ製作者にリスペクトがない》《さすがに酷すぎないか》《料理家さん許せないだろうよ》と激怒したのです」(芸能記者)
この投稿をきっかけに、料理研究家や一般ユーザーを巻き込んだ議論が勃発。ネット世論はおおむね、リュウジを支持している。
一方、彼の過去の発信が掘り返されることに……。
「今年1月、リュウジさんはGoogleのAI『Gemini』に考えてもらったメキシカン炒めを実際に作るショート動画を投稿。《今後AIレシピが出てくるかも知れない》と前向きに語っていました。
また昨年10月には、テレビ東京の関連チャンネルで《AIのお手並み拝見といきますか》と言いながら、AIの指示通りにカレーを調理。試食後には《味の素入れなくても美味い》と、自身が愛用する化学調味料なしでも美味しいと絶賛していたのです」(同前)
こうした“AI活用”の過去に、X上では一気に批判的な声が噴出。
《正直ダブスタだろと言われても仕方無い》
《AI考案レシピでキャッキャしとったのに》
《四ヶ月前はGeminiのAIレシピで「天才すぎワロタwww」ってノリノリだったのに》
このように、言動が“矛盾”しているという指摘が相次いだのだ。IT分野に詳しいライターは、次のように語る。
「《AI使ってることが悪だなんて言ってないのに》という冷静な意見も一定数あります。実際、リュウジさん本人も23日、自身のXで《特に生成AIの話してないんですけど》と投稿しており、論点は“AIそのもの”ではないと強調しています。
つまりリュウジさんが指摘する問題の本質は、AIの利用可否ではなく、“既存レシピを無断で抽出・再構成する仕組み”にあるということでしょう」
だが、AIにまつわる話しは極端な“賛成・反対”に分かれがちだという。
「一部のクリエイターは、AIがクリエイティブな領域に進出することに反発しています。仕事を奪われたり、これまでの仕事を勝手に学習されることを危惧しているのです。実際、法的な整備やガイドラインなどがきちんと整っているとはいえない状況ですから、権利を侵害される恐れがあると考えるのは当然でしょう。
ただそのせいで、極端な“反・AI”思想が生まれ、AIと名がつくもの全てを敵視する層が現れてきています。こうした人々が加勢することで、リュウジさんの指摘は個別のサービスへの批判だったはずが、いつの間にかAIの是非をめぐる非常に大きな議論に発展してしまっているようです」
テクノロジーがどれほど進化しようとも、作り手への敬意をいかに守るべきか。料理界のエースが投じた一石は、図らずも喫緊の社会課題を浮き彫りにした。
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