
地味な格好でロケをする綾野剛
3月下旬、冷たい雨が降りしきる横浜市内の商店街。サングラスに無造作ヘアというラフな姿で歩いていたのは、俳優の綾野剛だ。険しい表情で誰かと視線を交わしているーー。
「ドラマのロケだったようです。地味な服装で、最初は綾野さんだと気づきませんでした。目立たない役柄なのかもしれません。映画『国宝』に出演していた黒川想矢さんと会話するシーンを撮影していたみたいです」(通行人)
綾野といえば、2024年にNetflix作品『地面師たち』で狡猾な詐欺師を演じて“Netflix俳優”としての地位を確立させると、2025年には映画3本に出演するなど地上波以外での活躍が目立っている。撮影中の作品も「Netflix作品ですよ」と明かすのは制作会社関係者だ。
「映画『ヤクザと家族 The Family』や『最後まで行く』などで綾野さんと何度もタッグを組んでいる藤井道人監督と、『うちの弁護士は手がかかる』(フジテレビ系)など地上波ドラマを多く手掛けてきた瑠東東一郎監督による最新作です。
『もう一度やり直したい』と戦いから離れ、穏やかな生活を望む男の陰に潜む影を描いた作品になっており、アクションの緊張感と日常の温もりが交差するヒューマンドラマです。
神奈川県を中心に2月から撮影が始まっていて、5月末まで続くようです。配信は2027年を予定しています」
綾野の活躍について前出の制作会社関係者が続ける。
「2022年以降から綾野さんは『地上波ドラマをセーブして、映画や配信ドラマを中心に出演する』という意向のようです。映画やNetflixでは演技の自由度や役柄の幅は大きくなりますから。さらに、Netflixは世界配信されることも魅力の一つです。
実際、2022年から地上波ドラマへの出演は途絶えていましたが、3月27日放送の『ちるらん 新撰組鎮魂歌 江戸青春篇』(TBS系)で4年ぶりに復帰。ただし前後編の構成で、その後はU-NEXTで続編が配信される予定と、“配信前提”の形となっています。今後も配信作品での活躍が増えていくでしょう」
俳優業界において、Netflix作品に出演することには大きな意味があると芸能ジャーナリストは分析する。
「第一にNetflix作品は製作費が莫大で、ギャラが高い。場合によっては桁が一つ違うケースもあります。その一方で撮影のために拘束される期間は長くなります。ただ、これはむしろ綾野剛さんのような実力派俳優にとってはポジティブなこと。役作りにじっくり取り組めるので、より奥行のある演技をすることができます。
現在、ドラマは大きく分けて、アイドルやインフルエンサーが出演して“低予算”でつくられるショートドラマか、Netflixのような作りこんだ重厚な作品の2種類です。当然、“格”が上なのは後者。民放各局は綾野さんクラスの俳優を連ドラに“連れ戻す”のに苦労してますよ」
世界を視野に入れた綾野の挑戦は、まだまだ続きそうだ。
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