
「ショーンK」ことショーン・マクアードル川上。現在は「ショーン川上」の名で活動している(写真・時事通信)
かつて、経歴詐称で世間をにぎわせた「ショーンK」ことショーン・マクアードル川上(本名・川上伸一郎)が、このたび、「ショーン川上」の名で英語学習書を出版した。題して『英語力の核心~「なぜ伝わらないのか?」を根本から解決する~』。紹介文には、《30年以上にわたるコンサルタント経験》を生かし、《「日本人の英語が伝わらない」という根深い問題に正面から向き合います》と書かれている。
版元のアルクは、発売前に公式XでショーンKの近影を配信している。黒のジャケット、髪を軽く金髪メッシュにして著書にサインしているその姿は、メディアで活躍していた当時と変わらぬダンディなたたずまいだ。だが、そこには違和感が……。
2015年、『報道ステーション』(テレビ朝日系)に経営コンサルタントの肩書で登場し、渋いルックスと美声で名をあげた川上だったが、「週刊文春」に経歴詐称を報じられたのは2016年3月のことだった。
ハーバード・ビジネス・スクールでMBAを取得、東京・ニューヨーク・パリなど7都市を拠点に持つ国際的な経営コンサルタント……彼が掲げた輝かしいキャリアは、ほぼすべて嘘だった。本人もそれを認め、長年にわたりナビゲーターを務めていたラジオ番組で、嗚咽を漏らしながら降板を発表し、メディアから消えた。
「降板後、懺悔や告白を求めてのテレビ出演や書籍出版のオファーが殺到しましたが、彼はそれをすべて断り、一時は友人、知人も連絡が取れない状況になりました。その後、知り合いの別荘に身を寄せているとか、海外へ出たとか、さまざまな噂が流れました」(芸能担当記者)
約2年後、TOKYO MXの番組『世界見聞録~モンゴルで経済と豊かさを考える旅』でナビゲーターとして復帰。しかし、そこでは「メディアに本格復帰するつもりはない」としていた。
そして、久しぶりに話題に上ったのは2025年4月。千葉県・君津商工会議所の創立30周年記念事業で、経営コンサルタントとして講演会に登壇することが伝えられたのだ。案内には、《不確実性の闇の中、わずかな可能性が突破口へとつながる道筋を照らし、正解のない既知と未知の狭間で大胆な別解を紡ぐ》と書かれていた。講演会はマスコミがシャットアウトされ、講演の内容が伝えられることもなかった。
それに続く、今回の著書出版となる。冒頭に記載した “違和感” とは、川上がいまも「経営コンサルタント」を名乗っていることだ。経歴詐称が発覚した当時、川上は公式サイトで、コンサルティングをおこなった企業数をこううたっていた。
《大手から中小零細企業まで約680社(2014年現在)の日本企業、外資系企業の様々な事業領域における経営計画策定、事業再生》
前出の記者はこう語る。
「680社といっても、具体的な企業名はほとんど出てきませんでした。文春では、『コンサルティングをおこなった』企業で、実はたんにプレゼンの司会を務めただけだったり、『事業パートナー』としてあげた人物が架空の人物だったりしたことが報じられています」
川上の公式サイトは、スタイリッシュな画面構成で《戦略から成果へ》などと記され、コンサルタントとしての “実績” をこうつづっている。
《大手から中小零細、ベンチャー企業まで約720社(1995~2023年1月末)、日系・外資問わず様々な事業領域における経営・事業課題に対する分析、戦略立案、実行支援業務に従事》
経歴詐称が報じられた際、川上が名前をあげた企業はコンサルティングを受けたことを否定し、事業パートナーも架空だった。当然「680社」という企業数も信用できるものではないが、いま、その “実績” はさらに40社も増えている。
「川上氏は穏やかで優しく、まわりに気を遣える人でした。スポンサー筋など周囲の評判もよく、降板を惜しむ声は少なくありませんでした。しかし、公式サイトを見る限り、いまだに虚構にしがみついているような印象が伺えます」(同)
はたして、この「40社増」の真相は――。川上の事務所に問い合わせたが、期日までに回答はなかった。こうした “違和感” を放ちながら、はたして全面的な復帰ができるのか。
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