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『リブート』キンプリ永瀬廉はもうひとりの主人公! エピローグで描かれた “15秒” の粋な演出に感嘆【ネタバレあり】

芸能 記事投稿日:2026.03.30 14:50 最終更新日:2026.03.30 14:54

『リブート』キンプリ永瀬廉はもうひとりの主人公! エピローグで描かれた “15秒” の粋な演出に感嘆【ネタバレあり】

永瀬廉

 

 この物語のもうひとりの主人公は、King & Prince永瀬廉が演じる冬橋航だった気がする。

 

 3月29日(日)放送の第10話でフィナーレを迎えた鈴木亮平主演の日曜劇場リブート』(TBS系)。

 

 平凡なパティシエだった早瀬陸(松山ケンイチ)は、行方不明になっていた妻・夏海(山口紗弥加)の白骨化した遺体が発見され、妻殺害の濡れ衣を着せられてしまう。そこで早瀬は、高度な整形手術によって他人になり替わる “リブート” で、裏社会とつながりを持つ刑事・儀堂歩(鈴木)に顔や声をそっくりに変え、妻の死の真相を追いかけるというストーリー。

 

 第8話で、じつは夏海は死んでおらず、ずっと敵か味方かわからなかった幸後一香(戸田恵梨香)に “リブート” していたことが明らかになるなど、最終話を迎える前に数々の真実が明らかとなっていた。

 

 ここからは最終話のネタバレがあるため、未視聴の方はご注意を。

 

■【ネタバレあり】主人公家族の “再起動”

 

 結論から言うと早瀬陸・夏海夫婦にとって大団円のハッピーエンドとなった。

 

 陸と夏海は、家族の幸せを奪った裏組織の壊滅に成功。

 

 陸は警察官になりすましていた罪に問われたが、妻殺害の容疑を晴らすことができ、世論が味方してくれたこともあり、執行猶予がついて一人息子と母が待つ家に戻る。

 

 夏海は、会計担当として裏組織の犯罪に加担していたのは事実なので、実刑判決を受け刑務所へ。だが、エピローグで5年8カ月後となり、刑期を終えて釈放された夏海が陸・息子・義母の待つ家に帰り、みんなでケーキを食べるという家族の “リブート(再起動)” が描かれた。

 

 最終話を観終えた感想として、意外とシンプルなストーリーだったことに気づく。

 

 本作は考察ブームを巻き起こしていたが、その根幹にあるのは、他人になり替わる “リブート” という設定だった。もしかしたらあのキャラは別人が “リブート” した姿なのではないかという考察が飛び交っていたわけだ。

 

 けれど、結局、エピローグ前の本編で “リブート” していたのは、主人公である陸と夏海のみ。“夏海が一香にリブートしてる説” は初期段階から出ていた予想なので、第8話でその事実が明らかになったときも、とんでもない驚愕の真相というほどではなかった。

 

 甘いもの嫌いのはずの儀堂歩が第1話で自らすすんでシュークリームを食べていたことから、このときの儀堂は偽物で本物は別人に “リブート” しているのではないかという説もあったが、そういった展開もとくに用意されておらず。

 

 また、裏組織のボス・合六亘(北村有起哉)以外に真の黒幕がいるのではないかという考察も多数出ていたが、合六がそのままラスボスだったのである。

 

 こうやって振り返ると、複雑そうに見えていたストーリーは、じつはそこまで難解ではなく、すっきりきれいにまとまったエンタメ作品だったと言える。

 

■リブートしたのは3人だけ…残る1人は?

 

 さて、5年8カ月後のエピローグ。

 

 当初、夏海は出所後、家族のもとへは戻らずに独りで生きていく覚悟をしていたようだが、そんな彼女の気持ちを翻意させたのが北村匠海演じる新キャラ・マチムラだった。北村はラスト数分間のみの出演という、贅沢なキャスティングだ。

 

 マチムラの説得により家族の待つ家に帰っていく夏海。ただ、このマチムラという男、永瀬廉演じる冬橋航が “リブート” した姿だったのである。

 

 冬橋は合六の直属の部下として汚れ仕事を引き受けており、暴力・殺人をいとわなかった主要キャラ。一見冷酷なのだが、彼の過去や本音が垣間見えるエピソードがじっくり描かれていた。そして最終話、合六を裏切って陸とタッグを組み、組織を壊滅させた。

 

 冬橋も数々の悪行を重ねていたので、警察に捕まって罪を償う覚悟でいたが、自身が立ち上げた子どもたちを支援するNPO法人を守り続けるため、顔と声を変えてマチムラとなっていた。

 

 つまり、この『リブート』というタイトルの作品において、主人公夫婦以外に “リブート” したのは冬橋のみということ。これまでの過酷な人生を踏まえつつ、最後に “再起動” している姿が描かれたことから、そういう意味で冬橋航がもうひとりの主人公だったのだと感じた。

 

 ちなみに、前述したとおり、エピローグの冬橋は北村が演じているのだが、約15秒の粋な演出もあった。

 

 夏海が家族と抱き合う姿を見つめる冬橋だけ、北村ではなく永瀬が演じていたのだ。しかも、劇中であまり笑顔を見せていなかった冬橋=永瀬が、夏海が夫や息子と抱き合う姿を見て、微笑むのである。

 

 冬橋がこんなふうに穏やかに笑える日が来たことにも感慨深さがあり、そういう意味で、永瀬廉がもうひとりの主演俳優だったのではないかと思えたのだ。

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出典元: SmartFLASH

著者: 堺屋大地

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