
ミュージシャンの坂本美雨
ミュージシャンの坂本美雨が3月29日、Xを更新。《誰のせいでこうなったと思ってるのか。意図的に石油を止めておいて、市民の『覚悟』が必要だと…?》と、政治への不満を表明した。
米国とイスラエルの攻撃により、イランがホルムズ海峡を封鎖。この中東情勢を踏まえ、自民党・山本順三参院議員が3月29日のNHK『日曜討論』で「国民の覚悟と言ったらおかしいが、(ガソリンの)供給量が減ってくるので、その分、需要を少し削る意識を持つ流れもつくっていかなければならない」と述べたーーという記事を引用しての投稿だ。
坂本は続けて《ガソリンの需要の抑制どころか、人工透析が必要な34万人以上の命を無駄に危険にさらしておいて、なぜ私たちが覚悟しなくてはいけないのか》と、疑問を呈している。
この坂本の投稿は3月31日時点で75万のインプレッションを集め、大きな注目を集めている。しかし、それに対する反応は
《誰のせいってトランプとイランとイスラエルですけど?》
《意図的に石油を止める…?噛み付く相手間違ってない?》
《意味が分からない、意図的に止めてるのはイランですね》
など、懐疑的、批判的な声がほとんどだ。
「坂本さんは1980年生まれの45歳。お父さんは世界的作曲家の故・坂本龍一さん、お母さんは矢野顕子さんで、自身は16歳のときに歌手デビューしています。2025年に大ヒットを記録した映画『国宝』の主題歌では、作詞を手がけました」(芸能担当記者)
音楽活動、タレント業の一方で、社会的活動にも積極的に参加。3月25日に国会前でおこなわれた憲法9条の改正に反対するデモに参加した際には、マイクを握り「戦争したくない、殺されたくない、殺したくない。いまはこの当たり前のことを、私たちひとりひとりが言わなくちゃいけないときだと思って、ここに来ました。憲法は私たちの生命を尊重し、日常の小さな幸せを守るために絶対に必要なものです」と訴えている。
「2023年に亡くなった父の龍一さんも、環境問題や原発、憲法に関する運動に参加し、発言を続けていました。東日本大震災後の2012年には、脱原発デモに参加し『たかが電気です。たかが電気のためになんで命を危険にさらさなきゃいけないんでしょうか?』と発言したことも。電力会社への依存を減らしていこうという意図の発言でしたが、『電気がなければ命を救えない』などと猛批判を浴びる結果となりました」(同前)
冒頭の投稿で、坂本が言及している「人工透析」については、その治療に必要なダイアライザー(人工腎臓)や血液回路などの製品が、石油由来の樹脂でできている。感染症予防の観点から再利用は不可能で、供給不足が心配されている。
高市早苗首相は3月30日、Xで医療製品の供給について触れ、《これらの製品について直ちに供給が滞る訳ではありませんが、代替製品を世界全体から調達するなどの対応を急ぎます》と述べている。
いま求められるのは、「誰のせいか」ではなく、まずは現実的な対策だろう。
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