
初代司会者の児玉清さん(写真・共同通信)
4月2日、「日本で最も長く続いているクイズ番組」が、“禁じ手”に踏み込んだことが話題となっている。
「『BS10パネルクイズ アタック25』です。5日の放送から出場枠を一部変更。これまで4枠あった一般参加者の席を1つ減らし、赤の席に芸能人・有名人が座る『ゲスト解答席』を導入することが発表されました」(テレビ誌ライター)
1975年のスタート以来、「アタックチャンス!」の掛け声でも親しまれてきた同番組。2021年にテレビ朝日での地上波放送が終了した後も、2022年からBSに移行してなんとか延命してきたが、放送開始51年目にしてついにフォーマットに手が入ることとなった。
だが、この“テコ入れ”に対して、視聴者の反応は穏やかではない。
《ここにきて迷走し出したな》
《長寿番組が基本フォーマットをいじり始めると大体番組の死期が早まってしまうんだよな》
と、X上は不穏な空気が広がっている。放送作家もこう疑問を呈する。
「番組開始から50年という節目となった昨年3月、日本記録認定協会から“日本で最も長く続くクイズ番組”として認定されました。
人気の背景には、“一般参加”という間口の広さがあったはずです。番組のアイデンティティとも言える参加枠の一つをタレントに譲ることで、何を目指しているのかわかりづらい印象です」
リニューアル第一弾となる5日の放送では、城跡巡りが趣味のロバート・山本博が参戦。今後もDJ KOO、望月理恵といった顔ぶれが出演予定だという。
「一般参加者は厳しい予選を勝ち抜いてようやくスタジオに立てる。それに対してタレントはそのプロセスを経ることなく出演し、さらにギャラも発生する。“公平感”が崩れたと感じる視聴者も出てくるでしょう」(同前)
こうした“芸能人参戦”の流れで思い起こされるのが、『クイズ$ミリオネア』(フジテレビ系)の末路だ。
「2000年のスタート当初は一般参加者のみでしたが、スペシャルで芸能人大会を放送したところ好評を博し、レギュラーでも一般参加者に加えて芸能人が参戦する形に変わりました。
しかし、この混合スタイルも長くは続かず、2006年7月には一般参加者の出演がすべて終了。そのわずか8か月後には番組自体も終了しています。
華やかさが出ることで一時的には盛り上がりますが、“自分ごと”ではなくなった視聴者が離れていった典型例でした。『アタック25』の今回のリニューアルも、“自分も出られるかもしれない”という視聴者の参加意識が薄れるリスクが大きいでしょう。BSに移った時点で番組の役割を半分終えている。そのうえで“あがく”意味はあるのでしょうか」(同前)
初代司会・児玉清さんが築き上げた“知の戦い”。多くの国民に愛された長寿番組に“終わりの足音”が近づいている。
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