
鈴木おさむ
元放送作家で、現在はスタートアップ企業への投資・育成に携わる鈴木おさむ氏の何気ない “ラーメン投稿” が、思わぬ大論争を巻き起こしている。
発端は、鈴木氏がXに投稿した一枚の写真だった。写っていたのは、ラーメン店のカウンターにぽつんと置かれた一杯のライス。これに添えられた言葉が波紋を呼んだ。
《たしかに、セット頼んだんだけど ライスだけ出てきて ラーメン出てくるまで2分ほど。なぜ、ライスだけ先に出すのか?》
さらに、《意味があるのか? 意味があるとしたら。知りたい。》と疑問を投げかけた。
この投稿は瞬く間に拡散され、4月12日現在で表示回数は980万回を突破。返信は3000件以上に及び、ラーメン店の “提供順問題” は、一躍ネット上のホットトピックとなった。
SNS上では、《作業効率を考えれば当然》《出せるものから出しているだけでは》など、さまざまな意見が寄せられている。飲食業界系のアカウントからも《出せるものから出す》という原則が提示されるなど、ネット上の “有識者” コメントも登場した。
では、実際の現場はどうなのか。本誌は都内で家系ラーメンチェーンのフランチャイズ店を営むオーナー店長に話を聞いた。
「うちではライスは無料提供なので、注文があれば先に出しています。マニュアルではなく、あくまで店の判断です」
理由は、単純な効率論だけではないという。
「まず、ライスを出すことで “注文済みのお客” と一目でわかる。さらに、ラーメンと一緒に運ぶと、配膳中に汁をこぼすリスクが高まるんです。忙しい時間帯ほど、この差は大きい」
そして、もう一つの “現実的な事情” が明かされた。
「実は、食べ残しのスープ処理にはコストがかかるんです。油脂が多いので専用の濾過設備が必要で、維持費もばかにならない。だから、できるだけスープを飲み切ってもらいたい」
そこで “無料ライス” が生きる。
「ライスがあれば、スープに入れて食べる人が増える。結果的に廃棄が減るんです。多少ご飯が冷めても、味への影響は少ないですから、先に出しても問題はない」
つまり、ライスをホカホカの状態で食べられることを、店側としてそもそもあまり重視していないということなのだろう。
一杯のラーメンに添えられたライス。その提供タイミングの裏には、効率、リスク管理、そしてコスト削減という飲食店の “経営の知恵” が詰まっていた。
何気ない違和感から始まった今回の論争。だが、その背景を知れば、「なぜ先にライスなのか」という問いの答えは、決して単純ではないことが見えてくる。
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