
キャンパスを前に待機する中村アン
まだ肌寒さが残る3月中旬、自然が残る東京都・荒川土手で紫色のオーバーサイズのTシャツにゆったりとしたパンツで熱心な眼差しを画用紙に向けていたのは女優の中村アンだ。そこに、そっと近づき隣に腰を下ろして柔和な笑みを浮かべる男性がいた。爽やかな横顔を見せたのは俳優の高橋一生だった。近隣住民が語る。
「高橋さんは土手をずっと歩いていて、エキストラらしき親子に手を振ったりしていました。そのまま中村さんに近づくと何やら親しげに話しているシーンの撮影でした。中村さんはカメラが回っていない時は絵のイメージを膨らませているのか、筆を持って考え込むようじっと画用紙を見つめていましたよ」
カメラを向けられていた高橋と中村だが、新作ドラマでは婚約者を演じるという。
「4月に放送開始の『リボーン 〜最後のヒーロー〜』(テレビ朝日系)の撮影です。同局ゴールデン帯ドラマで初主演となる高橋さんは、“時代のカリスマ”と称される新興IT企業の社長役を演じます。ある日、何者かに階段から突き落とされ、14年前にタイムスリップ。すると見た目が瓜二つの別人である、借金まみれの下町商店街の青年として生きることになります。
自分を殺した犯人を突き止めるため、人生をやり直していく姿を描く社会派ヒューマンドラマです。一作品で二役を演じる難役に、当初は苦戦していたようですが、さすがは実力派。すぐに役をつかみ、見事に演じ分けています。一方の中村さんは、絵が得意で美大に通っていたが、経済的な理由で中退して家業を手伝う苦労人です。タイムスリップした高橋さんをそばで支える重要な役柄ですよ」(制作会社関係者)
中村といえば、女優として数々の話題作に出演している。
「高視聴率を記録した日曜劇場『グランメゾン東京』(TBS系)のイメージが強いかもしれませんね。ただ、同じく日曜劇場の『DCU〜手錠を持ったダイバー』ではメインヒロインを務めていますし、『こんばんは、朝山家です。』(テレビ朝日)では主演を務めていました。とにかくドラマには出ずっぱりですね」(芸能記者)
モデル出身として、当初は“毒舌&不潔”を持ちネタに尖ったキャラクターでバラエティに出演していた中村アン。いったいいつから本格派女優へと転身したのか。
「2015年あたりから徐々にドラマへの出演を重ねるようになりました。当時はどうしてもモデル出身ということで、演技には不安がありましたが、出演を重ねるうちに成熟してきましたね。派手なリアクションや動きで表現するだけでなく、『こんばんは、朝山家です。』で見せたように、ここ最近はいわゆる“日常生活”のなかのふとした目線の動きや表情だけで感情が物語を動かせるようになりました」(芸能ジャーナリスト)
また、これほど作品に出演できる理由は本人の人柄もあるという。
「明るくてさっぱりした正確ですからね。しかも現場スタッフにもすごく腰が低い。これほど売れっコになっても、偉ぶることなくデビュー当時とほとんど変わらないですよ。共演者やスタッフからまた仕事をしたいと思われているからこそ、ここまで重宝されるのでしょうね」
モデルから女優への“リボーン”は大成功だ。
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