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車いすラグビーに関係薄のキャラが多すぎる!『GIFT』安田顕の善人化・共闘展開で物語の深化に期待

芸能 記事投稿日:2026.04.19 11:00 最終更新日:2026.04.19 11:20

車いすラグビーに関係薄のキャラが多すぎる!『GIFT』安田顕の善人化・共闘展開で物語の深化に期待

安田顕

 

 徹底的にヒールキャラに徹している安田顕の善人化はあるのか?

 

 堤真一主演で “車いすラグビー” を題材にした日曜劇場GIFT』(TBS系)が4月12日(日)にスタートした。

 

 天才宇宙物理学者・伍鉄文人(堤)は、ひょんなことがきっかけで車いすラグビーの弱小チームにかかわることになり、日本一に導いていくという物語だ。

 

『GIFT』第1話は世帯視聴率が9.4%・個人視聴率5.7%(ビデオリサーチ調べ/関東地区)で、日曜劇場作品の初回としては、久しぶりに世帯視聴率で一桁台だったことが報じられていた。初回で二桁に乗らなかったのは、世帯8.9%・個人5.3%だった2022年放送の『アトムの童』(TBS系)以来だという。

 

 とはいえ、近年は視聴率の高低だけで作品を評価すべきではないという風潮が強まっているし、なかでも世帯視聴率は時代に即した計測方法ではないというのが通説のため、キャストや制作陣は憂える必要はないだろう。

 

■キスマイ・玉森のキャラの必要性は…

 

 しかし、第1話は少々 “見づらい” という印象があった。しかも、その懸念は今後拡大していくおそれもある。“見づらい” と感じた原因は、主題である車いすラグビーに直接かかわりのないキャラクターの多さにある。

 

 公式サイトの人物紹介欄には、チームの選手や関係者も含めると30人以上のキャラクターが紹介されており、ほかのドラマに比べてかなり多め。ただ、人数が多いこと自体が問題なのではない。引っかかっているのは、“主幹” である車いすラグビーとは関係なさそうな “枝葉” の位置にいるキャラたちだ。

 

 たとえばKis-My-Ft2・玉森裕太が演じる音楽事務所のマネージャーは、仕事を通じて車いすラグビーを知る立場だが、彼は健常者なので車いすラグビーとの関係値が薄め。そして、彼の母親のアート作家を演じるのは山口智子なのだが、同じく関係値は薄そう。また、宮崎優が演じるのは主人公と同じ大学で宇宙物理の研究をしているキャラで、やはり車いすラグビーと直接の結びつきはなさそうなのだ。

 

 いずれにしても、玉森や山口のような主演級俳優が、チームの選手やコーチといった車いすラグビーの “主幹” とは遠めのキャラクターを演じているので、話が取っ散らかりそうな気配。

 

 パラスポーツはルールや醍醐味がまだまだ浸透していないから、なるべく丁寧に描かなくては感動が伝わりにくいだろう。もし玉森や山口や宮崎のキャラのエピソードが多くなると、肝心の車いすラグビードラマとしての掘り下げが甘くなってしまうかもしれない。実際、玉森の出番は比較的多かったのだが、登場シーンは話が本題から逸れており、“見づらい” 印象だった。今後も “枝葉” のキャラによって、車いすラグビードラマとしての深度が浅くならないか不安なのだ。

 

■安田顕は “最強ヒールのラスボス”?

 

 ここからは冒頭でお伝えした安田顕の善人化について。安田が演じるのは車いすラグビー日本選手権で3連覇中という、最強チームのヘッドコーチ・国見明保。伍鉄がかかわる弱小チームと深い縁があるようなのだが、第1話でさっそく両チームの対戦が描かれた。結果は、国見率いる最強チームの圧勝。そして試合後の国見の言動が物議を醸す。

 

 主人公サイドのチームがボロ負けし、選手たちがうなだれているところに国見が現れ、そんな落ち込む顔をする必要はない、レクリエーションとして楽しめばいいなどと諭しながら、こんな暴言も言い放ったのだ。

 

「だから、もう二度と思っちゃダメだぞ。『勝つ』なんてことは。失礼なんだよ、本気でやってるヤツらに。命を懸けてやっている私たちに対して。そうだ、口にしてみたらどうだ? ちゃんと口に出して、受け入れろ。『私たちは絶対に勝てません』、ほら言ってみろ」

 

 弱小チームの選手たちの多くは何も言い返せず、しんと静まり返る場内に国見の残酷な言葉が響き渡る。要するに、安田演じるキャラが、“最強ヒールのラスボス” 的な立ち回りをしていたのである。

 

 この第1話から考えると、最終話は弱小チームが国見率いる最強チームを打ち負かしてハッピーエンドという筋書きもありえるだろう。けれど筆者は、国見のチームに勝利するという展開は物語前半のクライマックスで描かれ、物語後半は国見が善人化して共闘するのではないかと予想している。

 

■安田顕が善人化しそうな2つの根拠

 

 そう予想する根拠は2つ。

 

 1つめの根拠は、公式サイトのトップページなどに掲載されているメインビジュアル。主要キャラが勢ぞろいしたその画像で、主人公・伍鉄たちと並び、国見も暖かな眼差しで微笑んでいるのだ。なんていうか、本当にめっちゃいい笑顔。選手たちを信頼して見守っているかのような表情は、自チームに向けられた顔という解釈もできるが、“最強ヒールのラスボス” として考えると違和感が強い。

 

 2つめの根拠は、公式サイトの国見の人物紹介欄の文章。このなかに《冷酷に見える一方で、車いすラグビーの未来と選手を誰よりも思う、情に厚い人物》と記載されているのである。第1話だけ観ると鬼のような非情なキャラに思えるが、“実はいいヤツ” なのが濃厚ということだ。

 

 2013年と2020年に放送された日曜劇場の代表作『半沢直樹』シリーズ(TBS系)は、物語前半と物語後半で異なるストーリーを描いていた。前半の事件は中盤回ですっきり完全解決し、後半はさらにスケールアップした別の事件に立ち向かうという構成。この構成を『GIFT』も踏襲する可能性はあるだろう。

 

 たとえば前半の物語で、弱小チームが国見の最強チームを打ち破って日本一になる。国見が負けを認めて善人化し、暴言も謝罪してめでたしめでたし。つまり中盤回でいったん、まるで最終話のような盛り上がりを作る。そして後半の物語では、日本代表チームが結成され、世界の強豪チームと対戦するストーリー。日本代表は国見がヘッドコーチ、伍鉄がサブコーチを務めるという奇跡の共闘――なんて筋書きの深化もありえるのではないか。

 

 とにかく第1話で安田顕が見せた徹底したヒール演技は、後半の善人化にギャップを効かせるための伏線に思えてならないのだ。今夜の放送は第2話。まだまだヒール全開であろう安田の演技も含めて必見だ。

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出典元: SmartFLASH

著者: 堺屋大地

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