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中村あゆみ 浮かんだメロディを吹き込んだ伝説のラジカセと歩んだ40年…相川七瀬、大黒摩季らとフェス開催の女性ロッカーの夢は「紅組だけの紅白歌合戦」

芸能 記事投稿日:2026.04.25 06:00 最終更新日:2026.04.25 06:00

中村あゆみ 浮かんだメロディを吹き込んだ伝説のラジカセと歩んだ40年…相川七瀬、大黒摩季らとフェス開催の女性ロッカーの夢は「紅組だけの紅白歌合戦」

5月10日に東京・渋谷NHKホールでライブを開催!

 

「皆さんに『いい歌だね』と言っていただけるメロディは、ふとしたときにスーッと浮かんでくるものが多いですね。今はその浮かんだメロディを、スマホのボイスメモに鼻歌……ラララで録音していますが、携帯がなかった時代に活躍したのが、このラジカセでした」

 

 18歳でデビュー。3枚めのシングル『翼の折れたエンジェル』のメガヒットで、ロックシンガーとしての確かな地位を築いた中村あゆみ(59)が手にしたのは、これが5台めになるというラジカセだ。

 

「あとで聴いて、曲としてカタチになるものもあれば、なんでこれをいいと思ったんだろうと首を傾げるものもあるんですけど(笑)。曲を作るにあたっては、必要不可欠なアイテムでしたね」

 

 12枚めのシングル『ともだち』は自転車に乗っているときに、16枚めのシングル『BROTHER』は新幹線の中で「突然メロディが降ってきた」と言う。

 

「新幹線のガタンゴトン、ガタンゴトンという音を聴いているうちに、ふっとメロディが頭に浮かんできて。そのときは、ラジカセを持っていなかったので、新幹線の中から自宅の留守番電話に吹き込みました」

 

 これで安心……とはならないのが、“反骨のロックシンガー”中村だ。

 

「これは絶対にいい曲になるという自信があったぶん、よけいに心配になって。家に帰るまでずっと、ラララ、ラララと頭の中でリフレインしていました(笑)」

 

 プロレスラー鈴木みのるのテーマ曲『風になれ』。心に響く壮大なバラード『ひまわり』。そして、坂本冬美に提供した『アジアの海賊』……そのほかにも、聴く人の心を捉えて離さない曲が数多くあるが、中村自身は自分にはそれほどの才能はないという。

 

「女性ロックの道は、白井貴子さんや山下久美子さんが切り拓いたもので、私はそれを追っかけてきただけ。中島みゆきさんや松任谷由実さんのように、素晴らしい楽曲が作れるわけでも、聴く人を魅了するような歌声を持っているわけでもないですからね」

 

 じゃあどうするんだ!? と思い悩み、考えに考え抜いた先に見つけた光は――。

 

「楽しむことです。まず、自分が楽しむ。そのためにはどうすればいいんだろうと考え始めたときに、人と比べることもなくなりました」

 

 こう話す中村は、2016年にスタートしたワンマンライブ『Rock Alive』を基軸に、2023年にはプライベート動画『中村あゆみのFUN FUN FUN』を開設。さらに、昨年は世界の名曲、日本の名曲、ジャズの三部構成からなるデビュー40周年スペシャルライブ『WONDERFUL NIGHT』を開催。

 

 そしてもうひとつ、コロナ禍で疲れたママたちを元気にしたいと、べビーカーのままの入場もOKで、子供たちが泣いても騒いでもかまわないというイベント『ママホリ(ママHOLIDAYフェスタ)』のオーガナイザーとして精力的に活動を続けている。

 

「出演してくれるアーティストの交渉からライブ会場の確保まで、やることが多くて大変なんだけど……楽しいと思えるからキツいことも忘れることができるし、そもそも嫌いじゃないんですよね(笑)」

 

『ママホリ』からパワーアップし、『Super Lady Festival2026-Season5-』(5月10日、渋谷NHKホール)として生まれ変わったステージを彩るのは大黒摩季、小柳ゆき、一青窈、相川七瀬、hitomi、土屋アンナ、そして中村だ。

 

「それぞれいろんなことを経験し、痛みがわかるアーティスト。最強の愛と情熱を持ったアーティストが集結したという感じですね」

 

 当日、中村と観客が一体となって『翼の折れたエンジェル』を歌うシーンが、今から頭に思い浮かぶ。

 

「歌唱技術は圧倒的に今のほうが上なので、ついついうまく歌おうとか、声を張り上げて歌おうとか思っちゃうんですよ。でも、それじゃダメなんです。大切なのは……」

 

 笑みを浮かべた中村は、こう言葉を続けた。

 

「 “あのときのまま” です。キーはそのまま、よけいな感情も入れず、聴いてくださる方が、いつでも当時のことを思い出せるように、ですね。よけいなものを入れて思いがねじ曲がったり、よれちゃったりしないように、“あのときのまま” 。『翼の折れたエンジェル』を歌うとき、私はいつでもバージンです(笑)」

 

 愛と情熱溢れるオトナ女子アーティストによる、オトナ女子のための、オトナ女子が楽しめる、唯一無二のオトナ女子フェスティバル。その辿り着く先は――。

 

「今、見えているゴールは座席数5012席の東京国際フォーラム・ホールAです。いつかそこで紅組だけの『紅白歌合戦』をやりたい。目指すのは“紅組だけの『紅白』”です(笑)」

 

なかむらあゆみ
1966年6月28日生まれ 大阪府出身 1984年に高橋研プロデュースによるシングル『MIDNIGHT KIDS』でデビュー。翌1985年にリリースした3枚めのシングル『翼の折れたエンジェル』が日清カップヌードルのCMに起用され、メガヒットを記録。1999年の出産を機に音楽活動を休止したが、2004年に歌手活動を再開。5月10日、『ママホリ』をパワーアップさせた『Super Lady Festival2026』を渋谷NHKホールで開催

 

写真・福田ヨシツグ 
取材&文・工藤 晋

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出典元: 週刊FLASH 2026年5月5日号

著者: 『FLASH』編集部

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