
佐々木美玲(写真・木村哲夫)
●「恋愛ものの作品は、初めてなんです。大号泣するシーンは感情を持っていくのが難しかったです」
こう語るのは元日向坂46で、現在は女優として活躍中の佐々木美玲。MBSドラマ特区の『あの夜、社長の子供を授かりました』(毎週木曜深夜0時59分〜、ほか)で、超特急の森次政裕とW主演を務める。
冒頭で話したように、今作で佐々木が演じるヒロイン・栞里は、“泣き”のシーンが多い。悲しい涙、悔しい涙、どうしようもなく流れる涙……。そんな涙を流すシーンには、どのように挑んだのだろうか。
「器用そうに見えると言われるのですが、私自身は不器用なタイプだと思っています。人より練習しないとできないと感じているので、撮影期間はお風呂場で練習をしました。いろんな感情でセリフを言ってみて、どうやったら涙スイッチが入るかなって。この感情に入れば泣けるという研究をして挑みました」
これまでは恋愛ドラマ、映画は観るのが専門だったという。そのなかでも印象に残っている作品は……?
「同じく元日向坂46の渡邉美穂が出演していた映画『あたしの!』(2024年)はすごくかわいかったし、畑芽育さん主演『うちの弟どもがすみません』(2025年)も印象深い作品です。福原遥さんと水上恒司さんが主演された『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』もすごく好きで、大号泣しながら何度も観ました。恋愛ものはキュンキュンしながら観ていましたが、自分が演じると難しかったです(笑)」
佐々木が演じる栞里は、自分には価値がないと思ってしまう、自己肯定感の低い女性。笑顔がトレードマークで明るく愛されキャラの彼女とは真逆と思いきや、意外な答えが。
「じつは自己肯定感が低い栞里タイプなんです。でも、人前では自己肯定感が高いふりをしています。
だから自分に自信がないところやネガティブになりやすい栞里にはすごく共感が持てて、演じやすい部分もありました。ついネガティブになりやすいので、プラスになる言葉を口にするように心がけています」
こう話す彼女には、今でも心の支えとなっている大切な金言がある。それは日向坂46の同期だった潮 紗理菜からのメッセージだ。
「ミュージカル『SPY×FAMILY』(2023年上演)で、Wキャストで唯月ふうかさんとヨル・フォージャーを演じたときなんですが、初めてのミュージカルは本当に難しくて、すごく落ち込んでいたんです。
普段、あまり相談はしないんですけど、彼女(潮)に電話をして悩みを聞いてもらったら、長文のLINEを送ってくれて。そこには《最初からできる人なんていないよ。そしたらみんなプロになってるよ。私もそうだったけど、あんまり経験をしてない人だからこそできるお芝居もあるし、みーぱんはみーぱんらしく頑張ったら大丈夫。私が観に行ったときも、お客さんが褒めてたよ》って。すごく嬉しい言葉をもらったので、大切にスクショしてあります。その後も何度も何度もこの言葉に勇気づけられて、今でも自信をなくしたときにはこの言葉を見ています。
だから、(日向坂46のときに)グループでネガティブになっているコを見つけると、とにかく肯定して勇気づけていました。人のいいところを見つけるのがすごく好きなので『これができるんだから大丈夫! そんな落ち込んだらあかん!』って、まるで大阪の母ちゃんみたいに励ましていました(笑)」
2026年は『パンダより恋が苦手な私たち』(日本テレビ系)に出演し、3月から放送中の『ぴーすおぶせーふ』(日本テレビ系)と本作で主演を務めるなど大活躍。忙しい毎日をリセットするオフのリフレッシュは?
「激辛料理を食べること、旅行、友達と会うこと。この3つで私は成り立っています。お料理を作るのも好きで、家族が遊びに来たときは料理をふるまいます。ヨーロッパから輸入しているようなお皿が好きで、そんなお皿に料理を盛るとテンションが上がります。
家では山椒具合と唐辛子具合がうまく調味できないので、激辛料理は外食専門です。胃が弱いので、撮休のときや疲れているときに食べに行きますね。翌日がオフのときは、ご褒美に夜中の激辛ラーメンを食べます(笑)。
海外旅行もリフレッシュのひとつで、撮影が終わったらお休みの相談をして楽しんでいます。グアムは海が透き通っていてきれいで、美味しいものをたくさん食べました。2026年はオーストラリアに行くのが目標なので、お仕事を頑張って叶えたいです!」
2025年4月の日向坂46卒業から1年。アイドルから女優として活躍する今、気持ちの変化は?
「大人になったなって思います。アイドル時代もいろいろなお仕事をさせていただいたんですが、メンバーや家族のような存在がすぐそばにいたので甘えられました。
でも一人になってからは、全部の責任は私にあるという気持ちに変わりました。今作で座長を務めさせていただきましたが、座長としての気持ちも変わりました。これまでいろいろな作品に出演させていただいていろんな座長の姿を見てきて、素敵だなって思った部分を真似したり意識したり。ドラマ『ぴーすおぶせーふ』でも座長をやらせていただいて、また意識が変わりました。
現場の空気感を大切にしたり、出演者の皆さんと話をしたり。座長としてのあり方を考えて、以前より責任を持ってできたのかなと思います」
グループから一人の女優として羽ばたいた佐々木美玲。“大人になった”彼女の活躍の場はさらに広がりそうだ。
ささきみれい
1999年12月17日 兵庫県出身 幼少期を台湾で過ごし小学校5年時に帰国。2016年「けやき坂メンバーオーディション」で合格、センターを務めるなど活躍。2017年ドラマ『Re:Mind』(テレビ東京系)でドラマ初主演、2019年から『non・no』専属モデルを務め、2024年には写真集『陽射しのパレード』(集英社)を発売。2025年4月に日向坂46を卒業、7月に『non・no』専属モデルを卒業。ドラマ『声春っ!』(2021年、日テレ系)、『ぴーすおぶけーき』(2022年、日本テレビ系)、『パンダより恋が苦手な私たち』(2026年、日本テレビ系)などに出演。レギュラー出演に、ZIP!「朝の流行チャージ買いドキッ」(朝5:50~)、InterFM「佐々木美玲のハピハピ!ハッピーラジオ!」(毎週月曜25:30~)、「視覚障害ナビ・ラジオ」(毎月最終土曜11:30~、NHKラジオ)などがある。舞台『ぴーすおぶせーふ』が6月5日〜21日にヒューリックホール東京 、6月26日〜28日に梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティで上演予定
写真・木村哲夫
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