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北村匠海の月9『サバ缶、宇宙へ行く』が “静かな爆死” 状態…酷評が少ないのに視聴率が下がり続ける理由とは

芸能 記事投稿日:2026.05.04 11:00 最終更新日:2026.05.04 12:34

北村匠海の月9『サバ缶、宇宙へ行く』が “静かな爆死” 状態…酷評が少ないのに視聴率が下がり続ける理由とは

北村匠海

 

 月9が “静かな爆死” をしている。

 

 北村匠海が地上波連ドラ初主演を飾っているフジテレビの月9ドラマ『サバ缶、宇宙へ行く』。実話をもとに描かれたオリジナルストーリーで、4月27日(月)に第3話が放送された。

 

 本作は、統廃合の危機にある福井県の水産高校を舞台に、生徒と教師が力を合わせて宇宙食開発を目指す学園もの。北村演じる主人公は、自校で生産しているサバ缶を宇宙に飛ばすことを目標に奮闘する高校教師。世代交代していく生徒たちを見守りながら、実現までの長い歳月を主人公視点で描いていく物語だ。

 

■視聴率が右肩下がりしていることが問題

 

 さて、このドラマ、筆者がSNSなどで視聴者の声を見たかぎり好意的な意見が多めで、酷評するようなコメントはあまりない。そのため、ネットニュースでも「爆死」「大コケ」などと煽るようなネガティブ記事はほとんど出ていない。

 

 しかし、数字には如実に爆死傾向が出ているのだ。とにかく視聴率(ビデオリサーチ調べ/関東地区)がまずい。第1話から世帯6.0%・個人3.4%と低調スタートだったが、第2話ではさらに世帯4.1%・個人2.6%まで激減。続く第3話も世帯3.8%・個人2.3%と下落しており、右肩下がりを続けている。

 

 昨今はTVerなどの見逃し配信で視聴する人が多いため、リアルタイムでのテレビ視聴を計測している視聴率の “高低” に一喜一憂するのはナンセンスだが、それでもこの数字はひどい。なぜなら、リアタイ視聴する習慣のあるドラマファンがどんどん離れていることが如実に表れているからだ。

 

 たとえば今の時代、仮に視聴率が世帯3%台と低めスタートだとしても、第2話で4%台、第3話で5%台と回を重ねるごとに上昇していけば、“好調” と評されるだろう。本作はその逆の現象が起きている。

 

 要するに視聴率で注視すべきは “高低” ではなく “増減の推移”。『サバ缶、宇宙へ行く』の場合、視聴率の低さよりも視聴率が減り続けていることに、ヤバさが表れているのである。

 

 ちなみにTVerの数字がいいわけでもない。100万登録がひとつの人気の指標となっている「お気に入り登録」数も46.0万(5月2日現在)といまいち。第1話はTVerの再生数が100万回を突破したようだが、これもたいしたことのない数字だ。

 

■爆死中だが “叩く要素” がほとんどない

 

 これらのデータを見ると、『サバ缶、宇宙へ行く』は「爆死」「大コケ」と叩かれても仕方ないような数字になっている。けれど、前述したとおり、本作を酷評する視聴者の声もネットニュースもあまりない状態。

 

 その理由は、本作が “きちんと整ったドラマ” だからだろう。実話をもとにしているので、どんな物語であろうと “説得力” という質は保証されている。逆に言えば、ストーリーの本筋にツッコミようがないということでもある。

 

 また、突拍子もない登場人物はおらず、主人公も生徒も教師も町の人々も総じて王道なキャラクター造形となっているため、予定調和を崩さない。悪く言えば、どこかの学園ドラマで観たことがあるような既視感だらけのシーンや展開の連続なのだが、ツッコミどころはない。

 

 つまり、“叩く要素” がほとんどないのだ。にもかかわらず、視聴者は離れ続けている。まさに “静かな爆死” 状態である。

 

■原因は展開が早すぎて “薄味” だから?

 

 ここからは、なぜ静かに爆死しているのか、筆者なりに分析をしていこう。

 

 最大の原因だと感じるのは、ストーリーの展開が早すぎて全体的に “薄味” なこと。本作は長い歳月を描くため、生徒が代替わりしていく構成で、第3話では早くも第1期が終了。人気俳優・出口夏希らが演じていた生徒たちはもう卒業してしまった。今夜放送の第4話から第2期がスタートし、生徒たちは総入れ替えとなる。

 

 ストーリーはテンポよくサクサク進んでいくのだが、そのぶん各エピソードがあまり掘り下げられておらず、生徒への思い入れが薄いまま、目標をどんどんクリアしていく。主人公や生徒が壁にぶつかって苦悩するシーンがとても短いため、ご都合主義的に難題を乗り越えているようにも見えてしまう。

 

 また、学園ドラマといえば、主人公の教師に反抗的なクセモノ生徒たちが、それぞれが抱える問題や悩みを主人公に解決してもらって、1人1人、心を開いていくというのがセオリー。だが本作は、主人公はたいしたことはしていないのに、第1話でほとんどのクセモノ生徒が “仲間化” するというスピード展開だった。

 

 描かなければいけない年数が長く、乗り越えなくてはいけない壁も多いため、駆け足の展開になってしまうのはある程度仕方ないのかもしれないが、それにしても薄味すぎる。

 

■北村匠海と神木隆之介のシナジーに期待

 

 忌憚なく言うと、第3話ラストまでひとつも感動しないまま、思い入れの薄い生徒たちがさっさと卒業してしまったというのが率直な感想。涙を誘うようなBGMが流れていたため、ここで感動させたいのだろうというシーンはわかったのだが、残念ながら筆者の涙腺はいっさい刺激されなかった。

 

 よくよく考えれば、ドラマ1話分の放送時間は約45分なので、3話分の合計は2時間以上。大作映画ぐらいの尺はあったので、感動できなかったのは脚本の問題なのかもしれない。

 

 今夜放送の第4話から2年後となる第2期がスタート。

 

 本作にはJAXAの宇宙日本食開発担当者役で神木隆之介がレギュラー出演しているが、まだ、北村演じる主人公と本格的に絡んできていない。北村と神木という人気俳優のシナジーが巻き起これば、物語に厚みが増しておもしろくなっていくかもしれないが……。“静かな爆死” のまま最終話を迎えないことを祈るばかりだ。

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出典元: SmartFLASH

著者: 堺屋大地

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