
timeleszの佐藤勝利(写真・本人Instagramより)
4月22日(水)に第3話が放送され、1週放送休止を挟んで、今夜第4話が放送される『ボーダレス~広域移動捜査隊~』(テレビ朝日系)。
timelesz・佐藤勝利と土屋太鳳がダブル主演する刑事ドラマだ。
警察内の縄張り争いをなくすために運用開始した「移動捜査課」の刑事たちの活躍を描く物語。西へ東へと走り回る大型トラックが捜査本部になるという異色の設定がウリ。
佐藤が演じるノンキャリアの新人刑事・黄沢蕾(きざわ・つぼみ)は、何事にもぐいぐい進んでいく明るくポジティブな熱血型。土屋が演じる仲沢桃子もノンキャリアで、以前は所轄署の刑事課強行犯係にいたという、口の悪い激情型。蕾が後輩、桃子が先輩という関係のコンビである。
本作は、timeleszが大ブレイク中の佐藤にとってGP帯の連ドラ初主演作であり、先輩である元V6の井ノ原快彦も「移動捜査課」のリーダー役でレギュラー出演している。STARTO ENTERTAINMENTが力を入れており、ヒットさせようとしているのは間違いない。
また、放送されているテレ朝の水曜21時は、『相棒』シリーズをはじめ、井ノ原が主演を務めて昨年フィナーレを迎えた『特捜9』シリーズや、ジャニーズ時代の大先輩である元少年隊・東山紀之が主演していた『刑事7人』シリーズでお馴染みだった枠。
長期シリーズ化する人気刑事ドラマを何作も生み出してきたので、テレ朝としては『ボーダレス』もシリーズ化したいところだろう。
■刑事同士のコミカルなシーンが多く気楽に観られるが
さて、そんな『ボーダレス』。忌憚なく言わせていただくと、刑事ドラマとしては少々薄っぺらい印象が否めない。
第3話で描かれたのは強盗殺人事件だったが、終盤に差しかかる前に被害男性の母親も共犯なのだろうという真相が容易に読めてしまうぐらい、深みのない事件だった。ミステリー要素をウリにしてるわけではないので、視聴者にオチが読まれてしまうのも想定内だろうが、骨太な作品を期待していると肩透かしを食ってしまう。
また、あえてシリアス路線に舵を切っていないので、刑事同士のわちゃわちゃとしたコミカルなシーンも多い。
たとえば第3話では、蕾が「桃子さんのためならなんでもしますから」と宣言すると、桃子に「なら私の奴隷になれ!」と命令され、肩揉みをさせられたり買い物のパシリをやらされたりするシーンが描かれていた。
また、トラック内で刑事たちがおにぎりを食べるシーンでは、「おにぎりガチャ」と称して具のアタリ・ハズレに一喜一憂しており、蕾はイチゴ入りを引いてしまいガッカリするシーンもあった。
ほかにも、北大路欣也演じる「メカじい」が大型バイクで颯爽と登場したかと思うと、そのサイドカーには交際中の30代女性も乗っており、老人と若い女のカップルがいちゃいちゃするというシーンも。
コメディタッチの演出が多いおかげでライトな視聴感となっており、肩ひじ張らずにお気楽に観られるメリットがあるのだが、それと引き換えに、薄っぺらい印象が漂ってしまうデメリットが発生しているわけだ。
■刑事ものではなくラブコメとして観るのが正解?
このように刑事ドラマとしてみると薄っぺらい作品になってしまっている。しかし、実はこの『ボーダレス』、刑事ドラマの皮をかぶったドタバタラブコメなのかもしれない。
前述したように、蕾と桃子による奴隷コントのような展開もあったが、公式サイトの人物紹介欄では、2人が恋愛関係になるかもしれないことを示唆している。
蕾の紹介欄には《先輩刑事の仲沢桃子に惹かれていく。》と記されており、桃子の紹介欄には《男に興味ないような一面も見せるが、最近、配属されてきた半人前で年下のやんちゃな蕾のことが気になる。》との記述がある。
蕾が桃子の奴隷としてご奉仕するシーンも、ラブコメの一環として考えると、ツンデレカップルが仲を深めていくプロセスのいちゃいちゃという解釈もできるわけだ。
トップアイドルであるtimelesz・佐藤勝利に、恋愛ものの需要があるのは言わずもがな。
佐藤ファンの視聴者は、自分と桃子を重ね合わせれば、メロい疑似恋愛を体験することができるだろう。さらに深読みするなら、土屋太鳳は既婚者なので俳優同士のリアル恋愛に発展する心配がなく、安心して劇中の胸キュンに没頭できるに違いない。
要するに、このドラマは刑事ものとしてではなくラブコメとして観るのが “正解” なのではないか。
今夜放送の第4話で巻き起こる事件の真相も気になるが、主人公2人が恋仲になるフラグが立つかどうかも見どころだ。
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