
「国際園芸博覧会(GREEN×EXPO)」のアンバサダーを務める、芦田愛菜
女優の芦田愛菜が公式アンバサダーを務め、2027年3月に神奈川県横浜市で開幕予定の「国際園芸博覧会(GREEN×EXPO)」で、来場者の移動に使用されるシャトルバスに国産電気自動車(EV)が導入されることになった。5月8日付の読売新聞が報じている。
「同紙によると、EVバスと燃料電池バスの計90台が、最寄り駅から約2km離れた園芸博会場までの来場者輸送のおもな手段になるとしています」(社会部記者)
同博覧会協会の担当者は、本誌の取材に「現在、協会として国産EVバスに最終決定したということではありません」と回答している。
EVバスをめぐっては、大阪・関西万博で導入されたEVバスが記憶に新しい。福岡県北九州市に本社を置くスタートアップ企業で、中国国内で車両を製造する『EVモーターズ・ジャパン』のEVバスが導入されたが、会期中に不具合が続発。万博終了後も活用されないまま、100台以上が大阪市森ノ宮にある大阪メトロ駐車場に“野ざらし保管”されていることも報道されている。今回、国産EVバスの導入が取りざたされているのは、この大阪万博の失敗と無縁ではない、と指摘する専門家は多い。
「いまは大阪メトロの所有地なので駐車場代はかかりませんが、万博終了後の2025年11月、12月は民間駐車場だったので、月額200〜300万円の保管料がかかっていたそうです」と、自動車生活ジャーナリストの加藤久美子氏は話す。
万博後は、自動運転バスの実証実験や、大阪市内の路線バスに活用されるはずだったが、なぜこのような状況になっているのだろうか。
「不具合が多いことから2025年10月、国土交通省がEVモーターズ・ジャパン社に、道路運送車両法に基づく立ち入り検査を実施しています。さらに11月には、一部の車種について『ハンドル操作時に、ブレーキホースがタイヤに当たってホースの表皮素材が摩耗し、最悪の場合、ブレーキがきかなくなる恐れがある』と国交省にリコールを届け出たことなどから、大阪メトロは同社から購入した車両の使用を当面、中止することを決定したのです」(前出・社会部記者)
加藤氏も「とにかく不具合が多いのです」と続ける。
「2026年2月下旬、大阪メトロの関係者を乗せて、自動運転用車両のテスト走行をしたのですが、その際にも左右の車輪をつなぐ『ラテラルロッド』が破断していたことが発覚しました。部品そのものではなく、溶接が悪かったようですが、製造過程で起きた不具合はより深刻です。
EVモーターズ・ジャパンの導入にあたっては、多額の補助金が投入されました。すなわち、国民の税金です。そのため国際園芸博覧会では『また中国製か』という批判を排除するため、国産EVバスを導入したことが想像できます」
専門家の間には「民間バス運行会社が10年間で500台以上導入して実績もあり、性能もいい中国のEVメーカー『BYD』のバスでもいいのでは」という声もあるというが、加藤氏は「大阪・関西万博でも導入が噂された国産初の大型EVバス、いすゞの『エルガEV』を導入するでしょう」と言う。
しかし、同車にも不安要素は多い。
「メーカー発表では、1回の充電で、時速30km定時走行なら360kmが走行できるとされていますが、暖房を使う冬では100km以下しか走行できないというデータもあります。
また、シートレイアウトの使い勝手が悪いという指摘もありますが、すでに全国のバス会社が実用化していることから、園芸博ではこれらのバス会社から一部を借りてくるようです」(加藤氏)
前出の博覧会協会の担当者は「トラブルがあったとき、輸送力が落ちないよう速やかに復旧できる体制も大切だと思っております。航続距離についても、しっかりと運行計画を立ててまいります」と語っていた。
トラブルなく開催されることを祈りたい。
![Smart FLASH[光文社週刊誌]](https://smart-flash.jp/wp-content/themes/original/img/common/logo.png)







