
田村淳
昨年6月24日に、お笑いコンビ・ロンドンブーツ1号2号・田村淳さんと田村亮さんは解散を発表。そのちょうど1年後の今年6月24日に、東京・ユーロライブにて、トークライブを開催することを公表しました。
ライブタイトルは「解散後」。解散したコンビが、わずか1年という短いスパンで再び2人きりのステージに立つ。こんなことはきわめて異例であり、ある意味、斬新な企画と言えます。
ライブに向けてそれぞれのコメントも出されていて、淳さんは「変わったことも、変わらない空気も、全部まとめて楽しみに来てください」、亮さんも「お互いどうなっているのか? 2人ともわかってないので、みなさんも一緒に確認しにきてください」と、現在のリアルな心境を語っていました。
筆者は以前、淳さんに多岐にわたる活動について話を聞いたことがあります。 当時、慶應義塾大学の通信課程で学び、ベンチャー投資や起業など、芸人の枠に収まらない活動を続けていた淳さんが掲げていた言葉は、「思いついたら1秒で行動=即動」でした。
自身がすぐに動けるわけは、成功体験があるからだそうです。
「Twitterの生配信中に、マスクをしたままの男女がお見合いする企画を思いついたんです。
それで、『人が集まるかどうかもわからないけど、とりあえず、やってみよう』って呼びかけたら、船の科学館に800人ぐらい集まったんですよ。
人が集まった事は成功なんですが、運営としては、その800人をさばききれなくて失敗したんです。だったら次は、もっとこじんまりとしたところでお金をキッチリ取って、カップルができやすいように改善しようってことになりました。
それが今では『マスクdeお見合い』というアプリが生まれ、そのアプリを買い取った会社が運営をしています。思いつきで始まったイベントが事業化して、そこから実際に結婚する人も生まれたんです。そしたら、次はカップルをただ生み出すだけではなくて、結婚式をプロデュースできる会社を立ち上げたりと、どんどん広がっていきました。
とりあえず動いて失敗したら、改善して次につなげるという繰り返し……最初は失敗しても、結局、成功に落ち着くような気がします」
淳さんは即動を実行したことで、投資でも成果を得ました。
「香取慎吾君がCMをしている『BASE』というネットショップ作成サービスの会社があるんですよ。7、8年前に、その会社が立ち上がったばかりの時期に社長に会ったんです。なんかそのときにピーンと来て、『失敗してもいいから、俺のお金でちょっとでも役に立てるんなら』って投資しました。
だから僕は、いちばん最初に資金を出しているんで、香取慎吾君がCMに出ているのをみると、『うわ~、俺の会社、こんだけ育ってるんだ』って(笑)。
あのとき出したお金が、いま何倍になっているんですかね。定かではないですが、前に聞いた話だと『淳さんが投資したお金は、おそらくフェラーリが買えるぐらいには育っているはずだし、この先、そのフェラーリが2台3台になる可能性もあるよ』って言われました」
しかし、即動して失敗した事業もあります。生前に、生きている人に残したい言葉を動画にする、遺言動画サービスの会社を作りたいと思ったんです。それでクラウドファンディングで1000万円募集したところ、560万円ぐらいしか集まらなくて頓挫しました。
原因は、若い人は死に対して現実味がないし、考えたくもない。おじいちゃん、おばあちゃんはITがわかんない……『ここの差を埋められなかったな』と思って。それをどうやったら埋められるかというのを試行錯誤して、即動し続けている感じです」
淳さんは『即動』して失敗しても「次につながるなら、それはもはや『失敗』ではありません」とも語っていました。
今回のトークライブ『解散後』も、この『即動』の延長線上にあるのではないでしょうか。 解散から1年というスピード開催。淳さんは「いま2人で話すべきだ」と直感し、即座に行動に移したに違いありません。
会議室で話したことを1時間後には形にしようとする淳さんにとって、解散という大きな区切りさえも、次の面白い企画を生み出すための素材なのかもしれません。
6月24日、ユーロライブのステージに立つ2人の間に、どんな空気が流れるのか。 そして、このライブを終えた淳さんの頭の中に、次はどんな驚きの企画が浮かんでくるのか。今後も目が離せません。
![Smart FLASH[光文社週刊誌]](https://smart-flash.jp/wp-content/themes/original/img/common/logo.png)







