
菅田将暉からプレゼントされたという台本カバー(写真・田中智久)
ヒロインを務めた朝ドラ『舞いあがれ!』、花魁(おいらん)役に挑戦した大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺(つたじゅうえいがのゆめばなし)〜』、不動産会社のカスタマーファースト社員、月下咲良(さくら)役の『正直不動産』シリーズ(いずれもNHK)。福原遥(27)のヒソモノは、これらの台本を包んできた台本カバーだという。
「2019年に生徒役で出演したドラマ『3年A組ーー今から皆さんは、人質ですーー』(日本テレビ系)のときに、担任の柊(ひいらぎ)先生役だった菅田将暉(すだまさき)さん(33)が、生徒役の俳優全員にプレゼントしてくださったものなんです」
卒業を間近に控えた高校で、教師が『今から皆さんには人質になってもらいます』と宣言するところからスタートするこの作品は、社会派のミステリー学園ドラマとして高い評価を得た。
「同世代の共演者たちと過ごした日々は刺激的でしたし、なによりも菅田さんからはたくさんのことを学ばせていただきました」
台本カバーには、それぞれに宛てたメッセージが書かれたポストカードが忍ばせてあったという。
「愛情溢れる素敵な言葉で、今でも折にふれて見返して背中を押していただいています」
子役として芸能界デビューし、NHKのキッズ向け料理番組『クッキンアイドル アイ!マイ!まいん!』の “まいんちゃん” として大人気に。ティーン向けファッション誌の専属モデルとしても活躍していた福原だったが、意外なことに自信を持って前に出ることが苦手だったという。
「そんなとき、井上真央さん主演の朝ドラ『おひさま』を観て、俳優という仕事は人に元気と感動を届けられるんだと、勇気をもらいました」
俳優として大切にしているのは「自分の役を誰よりも愛すること」だと言う彼女が、2022年のドラマシリーズから愛し続けているのが、『正直不動産』の月下咲良役。
山下智久(41)が演じる不動産会社の営業マン永瀬財地が、ある出来事によって嘘をつけなくなってしまい、正直営業で成約を勝ち取るようになるビジネスコメディで、福原は永瀬の後輩社員を演じている。
「シーズン2が決まったときもすごく嬉しかったのですが、スペシャルもあり、そして映画にまでなるなんて……。皆さんが『正直不動産』を愛してくださったおかげです」
シーズン1では新入社員だった月下も、映画では営業成績がトップの優秀な社員へと成長した。
「私自身もシーズン1のときは緊張していたし、長い台詞があるとドキドキしていましたが、月下と一緒に少しは成長できたかな、と思っています。山下さんのアドリブにも応えられるようになりました(笑)」
この作品は “正直であること” が大きなテーマとなっているが、福原自身が正直でいたいのは、自分自身に対してだという。
「まわりからどう見えるかということよりも、私がどう思うのか。何が好きで、何をしたいのか、自分の思いを大切にして、それを正直に出していきたいと思っています。
主人公の永瀬は、風が吹くと本音が出てしまうが、思わず出てしまった本音は? と福原に尋ねると……。
「おなかがすいちゃった……とかですかね(笑)。今回の撮影でも、けっこう言っていたと思います」
と、照れ笑い。長く愛され続ける作品のアットホームな現場が垣間見えた。
「笑って泣けて学びもある……こんな作品はなかなかないと思うので、ぜひ観ていただきたいですね」
ふくはらはるか
1998年8月28日生まれ 埼玉県出身 小学1年生から子役として活躍し、『クッキンアイドル アイ!マイ!まいん!』(NHK)の主人公 “まいんちゃん” を演じ、人気に。おもな出演作は『ゆるキャン△』、連続テレビ小説『舞いあがれ!』、映画『教場 Reunion/Requiem』ほか
写真・田中智久
取材&文・工藤菊香
スタイリスト・石田 綾
ヘアメイク・丹澤由梨子
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