
ビッグダディの元妻・美奈子(写真・木村哲夫)
「自分のやりたい方向性がだんだん明確になってきて。子どもたちに背中を見せたいっていう気持ちもありました」
そう力強く語るのは、2011年にバラエティ番組『痛快!ビッグダディ』(テレビ朝日系)に林下清志氏の再婚相手として登場し、一躍人気者となった美奈子だ。
2011年、5人の子どもを連れて林下氏と結婚し、第6子を出産。2013年に離婚し、2015年には元プロレスラーの佐々木義人氏と再婚、さらに2児をもうけた。本誌は2023年、佐々木氏との深刻なトラブルから“命懸けの逃走”をした美奈子を報じている。
あれから3年――。彼女は“社長になる”新たな決断を下したという。
「個人会社ですが、自分で会社をつくって社長になろうと思ったんです。現在はタレント業とYouTubeをメインに仕事をしていて、収入の大部分を占めています。とくにYouTubeは週2~4日の撮影で、ほぼ毎日投稿しています。これまでは制作会社さんに依頼していたのですが、一番下の子が小学校2年生になって、少し時間が取れるようになってきたので、自分の力でやれることをやっていきたいと思ったんです。
撮影スタッフもガラッと変わったんですけど、子どもたちはすごく前向きで、皆さんとすでに仲良くなっています。変化を楽しめる子たちなので、楽しみながらやっています」
2026年4月1日に会社を設立。事業はYouTubeの動画制作だけに留まらないようだ。
「子どもたちがやりたいことをサポートする場所を作りたいと思ったんです。アパレルに興味がある子もいれば、韓国でメイクを学んでいる子もいるので、みんなが帰ってこられる拠点という意味で、私の名前にちなんだ数字を使い、『BASE375(ベースミナコ)』という社名にしました」
現在、登録者数33.8万人を誇るYouTubeチャンネルでは、美奈子ファミリーの赤裸々な日常がアップされ、共感の声が集まっている。
「YouTubeのほかには、エプロンのプロデュースもしています。生地は韓国から仕入れたりワンポイントのデザインにこだわっていて、大家族の母として自分が使いやすいと思えるものを形にしました。
ありがたいことに多くの好評をいただいて、先日再販もしました。お子さんがいる方が親子で購入してくださったり、ご夫婦で買われることもありました。ユニセックスで使えるようにこだわったので、皆さん喜んでくださっています」
さらに彼女には、長年抱いてきた“もう一つの夢”があるという。
「飲食店を出してみたいんです。じつは調理師免許も持っています。5月10日に開催された『赤塚祭り』では、私がプロデュースした『美奈子食堂』を出店させてもらいました。カレーと唐揚げの2品だったのですが、行列ができるほど好評をいただいて、嬉しかったんです。実際にやってみて『あ、こういう未来があるかもしれない』って想像できましたね。
お子さん連れでも気兼ねなく来られて、ワンちゃんも一緒に来られるようなお店ができたらいいなと思っています」
新たな挑戦を続ける母を、子どもたちはどう思っているのか。
「みんな味方でいてくれるので、本当に心強いんですよ。食堂をやった日も、みんな手伝ってくれて。親子というより、ひとつのチームみたいな感じなんですよ。じつは動画の企画についても、『こういう動画がいいんじゃない?』とか、『ここ行って撮りたいね』とか自然とみんなでアイデアを出し合っています」
一方で、私生活では苦しい経験もあった。4月1日には、引っ越しを決断したことを発表。その背景には、深刻な付きまとい被害に遭ったという。
「ゴミを荒らされたり、待ち伏せされたり、子どもが後をつけられたりすることがあって……。警察にも相談しました。すでに相手については把握してます。やっぱり、何よりも子どもを守ることが第一なので、必要なら何回でも引っ越すつもりです」
子どもたちの教育方針について尋ねると、新米社長はきっぱりと言い切った。
「私は『勉強しなさいとか、宿題しなさい』と言わないタイプなんです。ただ、『勉強しなかったら将来の選択肢が狭まるよね』っていう話はします。自分がやりたいことを叶えるために、何が必要かを自分で考えてほしいんです。私自身が中卒で苦労したため、子どもたちには“選択肢”を持ってほしいという思いが強いですね。
4女の翡翠(ひすい)は韓国に留学していますが、親として学費は正直大変です。泣きそうです(笑)。残念ながら元旦那さんたちから養育費は一銭ももらっていないので、自分で頑張るしかない。でも、子どもたちがやりたいことをやれるように、稼ぎたいんですよ」
恋愛について聞くと、「結婚への憧れは今でもある」と素直な思いを明かした。本誌が3月に林下氏におこなったインタビューでは、美奈子に「再婚を申し込んだ」と明かしたが――。
「あはは(笑)彼のことを取材されたんですね。知らなかった」と驚いた様子。
「たしかに、2年ほど前までたまに連絡は取っていました。『再婚しよう』と言われましたが、わたしは元旦那と離婚した後だったので、そんな気持ちになれずお断りしました。その後は自然と連絡が来なくなりましたね。今後また言われたら? ないない(笑)。あの人とはもうないですよ」
本誌がトラブルを報じた佐々木氏とは、ようやく裁判が終わったという。
「子供たちへの聞き取りもあったので、心苦しい部分もありましたけど、終わってホッとしています」
これまでの波乱に満ちた結婚生活を経て、最近は“恋愛観”にも変化が現れた。
「今までは、私が子どもを連れている立場なので、“好きになってもらわなきゃ”って相手に合わせることを頑張りすぎていた気がするんです。でも、ありのままの自分を好きって言ってくれる人を大事にした方がいいんじゃないかって、ちょうど今日の朝、洗濯物を干しながら思っていたんです。今後は、“俺についてこい”というタイプというより、“頑張ってるね、応援してるよ”って言ってくれる人がいいですね。
子どもたちとも恋愛の話はめちゃめちゃしますよ。『彼氏作ったらいいじゃん』って言われますけど、『結婚は向いていないと思う』と厳しいことも言われます(笑)」
最後に、新たなスタートを切った今、大切にしたいことを聞いた。
「感謝を忘れないことです。今の環境も、誰かが時間を使ってくれて成り立っているものだから。それを当たり前だと思わずにいたいし、子どもたちにもずっと伝えていきたいです」
8人の子の母、そして社長。彼女が踏み出した一歩はこれまで以上に力強い。
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