
全国ツアーの直前に事務所の破産が発覚したアイドルグループ「最終未来少女」(写真・本人Instagramより)
芸能界で、タレント所属事務所の倒産が相次いでいる。5月13日、東京商工リサーチは、芸能プロダクション「Mint Productions」と関連会社3社が、4月28日に東京地裁から破産開始決定を受けていたと報じた。
「この事務所には、“AIドル”として活動するアイドルグループ『最終未来少女』が所属していました。メンバー全員がAIのようなビジュアルをコンセプトにしており、過去には、元メンバーの藤咲凪さんが2児を育てる“シングルマザーアイドル”として話題になったこともあります。しかも、破産報道のわずか2日後に、初の全国ツアー開幕を控えている状況でした」(芸能担当記者)
新進気鋭のアイドルに襲いかかった、まさかのできごとだが、グループは新事務所へ移籍し、予定どおりツアーを開催するという。
近年、タレント事務所の経営難は深刻化している。2024年には、篠田麻里子や藤原紀香が所属していた「サムデイ」が破産。さらに2025年には、かつてグラビア界で一世を風靡した「イエローキャブ」ブランドを継承していた「Mプロダクション」の破産も報じられた。
「2025年度の芸能事務所の倒産は25件で、過去10年間で最多を更新しました」
そう語るのは、企業信用調査をおこなう「東京商工リサーチ」の本間浩介氏。芸能事務所の破産が相次ぐ背景について、こう分析する。
「タレントや俳優、声優などのマネジメントをおこなう芸能事務所は、テレビの隆盛にともない、成長をたどりました。しかし、メディアの多様化でテレビの制作費も削減され、ギャラの値下がりなどで競争に拍車がかかってきています。
また、芸能事務所は才能のあるタレントを発掘し、育て上げた後にマネジメントや仕事のあっせんで収入を得るシステムです。当然、タレントとの共存が成長のカギを握りますが、近年はSNSや配信プラットフォームなどが普及し、タレントが事務所に頼らずに活動できる範囲が広がりました。これをふまえ、芸能事務所とタレントの関係性も変化しつつあります」
また、公正取引委員会の影響もあるという。
「2025年、公正取引委員会が芸能人と芸能事務所の契約の適正化に向けた指針を公表しました。契約書をしっかりとかわしたうえで、タレントの独立や移籍については原則として認められるべきだという、芸能事務所にとっては厳しい内容のものでした。こうしたことから、収益を確保できない芸能事務所が増えており、とくにコンプライアンス強化に対応できない小規模・零細規模の事務所は経営が厳しくなっています」(同前)
まだまだ厳しい局面を迎える事務所が出てきそうだ。
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