
2025年5月11日、群馬県高崎市でバームクーヘンを販売する元ジャンポケ斉藤慎二。開店直後は行列だったが……(写真・吉田豊)
5月8日、お笑いグループ「ジャングルポケット」の元メンバー・斉藤慎二被告の第3回公判が行われた。斉藤被告は2025年7月、番組収録の合間のロケバス内で女性に対して性加害を行ったとして、不同意性交と不同意わいせつの罪で起訴された。お笑い界きっての人気芸人は今、“実刑の可能性”と向き合っているのだ。
斉藤被告は初公判から一貫して、「同意してくれていると思った」などと起訴内容を否認している。だが――。
「一連の裁判では、“事件”の直後、被害女性のAさんが母親に対し“無理やり陰茎をなめさせられた”とLINEで報告していることが証拠で示されています。斉藤被告とは、真っ向から意見が対立しています。今回の裁判では、“行為があったか”より、“同意があったか”が最大の争点です。口淫そのものについては、弁護側も否定していません」(社会部記者)
第2回、第3回公判では、番組関係者も証人として出廷した。検察側証人として番組プロデューサー、弁護側証人として番組ディレクターが証言。いずれも、「被害女性をロケバスへ誘導したのはスタッフ側だった」「事件後、女性に特段変わった様子は見られなかった」といった趣旨を語っている。
「しかし、両者ともロケバス内で何が起きたかを直接見ていたわけではない。さらに法廷では、斉藤被告側が被害女性に約2500万円の示談金を提示していたことも明らかになっています。ところがその示談書には、『芸能活動継続を認める』などの条件が含まれていたといいます」(同前)
これに被害女性側が反発。初公判では被害女性本人が厳罰を求める意見を述べており、芸能関係者の間でも、「示談成立は極めて難しそうだ」との見方が強まっている。
「売れっ子時代の収入は相当だったようですが、斉藤被告は浪費癖も取り沙汰されていた。2500万円は決して軽い金額ではない。それでも示談に至らなかったのは、被害女性側の処罰感情が非常に強いからでしょう」(芸能関係者)
今回、検察側が重視しているのが、被害女性が事件直後に母親へ送ったメッセージだ。性加害事件に詳しい弁護士が解説する。
「性被害では、“直後も普通に振る舞っていた”からといって、それが同意の根拠にならないと捉えられることも多い。被害者が正常化バイアスによって平静を装うケースは、過去の判例でも認められています。むしろ、事件直後に親族へ被害申告している事実が、信用性が高い証拠として捉えられる可能性があります」
さらに今後の裁判の焦点について、こう続ける。
「弁護側にとって同意の立証は厳しい状況に見えるので、“更生可能性”を示す方向にシフトするのではないか。情状証人を立て、“社会内更生が可能だ”と訴える戦略です」
ここで気になるのは芸人仲間の“沈黙”だ。かつてバラエティ番組で引っ張りだこだった斉藤被告だが、裁判をめぐって彼を擁護する声は聞こえない。
「ジャングルポケットの元メンバーや、お笑い界から強い支援の声があまり聞こえてこない。裁判所が納得するレベルの情状証人を用意できるかが、判決を左右する分かれ目となるかもしれません」(同前)
次回公判は6月。斉藤被告にとっては、厳しい戦いが続きそうだ。
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