
NHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』で主演をつとめる俳優の仲野太賀
5月31日に放送されたNHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』の、あるセリフが注目を集めている。
第21話のタイトルは「風雲!竹田城」。織田信長(小栗旬)に播磨攻略を任された羽柴秀吉(池松壮亮)は、姫路城で城代の小寺官兵衛(倉悠貴)と面会。官兵衛は播磨の国衆を次々と織田方につけ、軍師としての才覚をみせつける。
さらに西へ兵を進めるため、銀山が必要だという竹中半兵衛(菅田将暉)の進言により、小一郎(仲野太賀)は秀吉から但馬・竹田城攻めを任される。総大将として初めての戦に臨む小一郎は、家臣を前にこう語る。
「わしはこの戦、一滴の血も流さずに終わらせたいのじゃ」
この「一滴の血も流さず」というセリフに、Xでは
《「一滴も血を流さず勝つ」とか、戦国ドラマにそんな綺麗事は要らん》
《今回もそうなんだけど、どうしても主人公を漂白化している歪みが出ているんよな……。兵糧攻めを人道的な作戦だとするのはちょっと無理がある》
など、批判的な意見があがったのだ。
「雲海に浮かぶ幻想的な姿で有名な竹田城ですが、山城であり水の確保が難しいと睨んだ小一郎は、兵に城を取り囲ませて、水を断つ作戦を取ります。いわゆる “兵糧攻め” ですが、これが『一滴の血も流さず』に済む戦い方かといえば、そんなはずはありません。
秀吉は何度も兵糧攻めをおこなっていますが、多くの人が飢え死にする凄惨なものであったとされています。なお、小一郎=秀長が竹田城を攻めたという記録はありますが、水絶ち、兵糧攻めをおこなったという資料はありません。
当時の価値観と大きくかけ離れた描写や、マンガチックな演出が多く、『スイーツ大河』とも呼ばれている同作ですが、今回もそのような指摘があったようです」(芸能記者)
小一郎が攻め落とした竹田城の城主・太田垣輝延を演じたのは、仲野太賀の父である中野英雄。太賀という名前は「大河ドラマに出られるように」という願いを込めてつけられたというエピソードもあり、父子共演に胸を熱くした視聴者も少なくない。また、官兵衛の初登場も注目を集めたのだがーー。
「今回、大きな反響があったのは最後のシーン。多くの女性が磔(はりつけ)にされた姿を、血濡れの刀を手にした秀吉が眺めているシーンでした。
毛利方だった上月(こうづき)城を攻め落とした秀吉は、城内にいた女性は磔に、子どもは串刺しにして国境に晒したという記録が残っています。
今後は、どんどん非情な手段で戦っていくことになる秀吉と、あくまで人情味あふれる小一郎の、兄弟の対比が描かれていくことになるのかもしれません」(同前)
もう、“スイーツ” では済まされない展開になっていきそうだーー。
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