
高市首相を批判した46歳シンガー(写真・本人のXより)
高市早苗首相の肉声を切り刻み、ループ再生して遊ぶーー。そんな動画を公開したミュージシャンの行動が波紋を広げている。
「46歳のシンガー・ソングライター、七尾旅人さんです」(全国紙記者)
発端は6月4日の衆院予算委員会。高市首相は、自民党総裁選時の『文春オンライン』が報じた他の候補への“中傷動画疑惑”をめぐる追及に対し、音声データを確認したか問われると、「確認できませんでした」などと答弁していた。
「すると七尾さんは同日、自身のXを更新。高市氏の『確認できませんでした』という声を、手元の機材を操作し、繰り返し再生している様子を公開したのです」(同前)
それは「MPC sample」と呼ばれるサンプリング機材。録音した音声を切り刻み、並べ替えながら演奏できるものだ。つまり七尾は、高市首相の答弁音声を“音楽の素材”として扱ったのである。
「彼はこの機材の特徴について《スマホやPCからの音声キャプチャーが簡単なので、政治家の発言を吟味するのにも最適。音は嘘をつかない》と投稿しましたが、この答弁だけでなく、以前から問題視されてきた高市氏の発言も取り込んで“楽しんでいた”のです」(同前)
例えば2012年、保守系議員が集まる研修会で生活保護利用者の増加に触れた際に飛び出した「さもしい顔して貰えるものは貰おうとか、弱者のフリをして少しでも得をしよう、そんな国民ばかりになったら日本国は滅びてしまいます」という発言や、「ニッポンを奴らから取り戻しましょう!」という発言も使用した。
「また、昨年11月の台湾有事をめぐる答弁での『戦艦を使ってですね』という発言や、今年2月放送の『選挙の日2026』(TBS系)で、爆笑問題・太田光さんからの質問で飛び出した『最初からできへんと決めつけんといてください』という言葉までサンプリングしました。七尾さんはそれらを切り貼りしながら繰り返し再生し、高市首相の“肉声コラージュ”を作成し、高市氏の姿勢を批判したというわけです」
この異例の“抗議”にはXでも賛否真っ二つ。
《機材を買ってすぐの子供がやりそうなこと。プロのミュージシャンが、ドヤ顔でやることではない》
と呆れる声がある一方で、
《当然に有るべき(音楽的)表現だと思います。七尾さんを支持致します》
と擁護する声も上がっている。七尾による高市批判は今に始まった話ではない。
「5月には自身のXで《健全な国ならネガキャン動画作成・拡散依頼のとんでもないスキャンダルが出た時点で完全に信頼を失ってるはずなんだけど》《これほど国力を低下させ、将来を閉ざしてしまった政権は初めてでは》と投稿。
昨年11月、台湾有事をめぐる発言で日本人歌手の中国公演が中止となった際も《高市氏の軽率な自己アピールで、東アジアの安定が大きく損なわれた》と反発していました。一方で《意見の違う他者の生存まで想像できるかが大切》《人に優しくですよ、やっぱり》とも発信しています」(同前)
この“肉声コラージュ”は鋭い政治風刺なのか、それとも単なる“からかい”なのかーー。
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