
小島よしお
ラジオ番組『CHINTAI presents きゃりーぱみゅぱみゅ Chapter #0 ~Touch Your Heart~』(TOKYO FM)に、5月24日と31日、小島よしおさんがゲスト出演。2011年から始めた子供向けライブの舞台裏について語っていました。
きゃりーさんから始めたきっかけを聞かれた小島さんは、「単独ライブでいろいろなことはやってたんですけど、なかなかどれもハマらないというのがあって。そんなとき、すごくお世話になっている先輩に『じゃあ子供向けにやってみれば』というアドバイスをいただいて」と当時を振り返っていました。
ライブで子供たちを盛り上げるコツについては「コツは参加ですよね。(子供たちに)声を出させる状況をどうやって作るかみたいな。ホントにドリフみたいな感じで自分がヒーローショーのヒーローになって『変身するためにはバナナが必要だ』みたいな。
そのバナナを海パンの後ろに仕込んでおくんですよ。で、『バナナがないから変身できない。どこにあるか教えて』とか言って、後ろ向いたりしたら海パンのところにバナナが刺さってるんで、会場の子供たちが『後ろ! 後ろ!』って。『え? 後ろ? 後ろにはないじゃないか?』とか言って」と、参加型にすることで会場の熱気が増すと説明。
きゃりーさんから「子供番組に近い感じですか」と聞かれた小島さんは「本当にそんな感じですね。最終的にはもう舞台上に(子供たちに)来てもらって一緒にやって、最後風船を舞台上にボーンといっぱい投げて、それで終わり」といったド派手な演出でしめると明かしていました。
いまや小島さんがステージに登場するだけで子供たちの大歓声が沸き起こります。しかし、そこに行きつくまでには、大変な苦労もあったといいます。筆者は以前、小島さんに直接お話を伺っています。
小島「僕が2018年に『ぱちょ~ん』という絵本を出したんですよ。それが売れなくて(笑)。絵本は大体1万冊売れたら『第2作目もありますよ』みたいなことなんですけど、最初2000冊ぐらいだったんです。いままで僕が本を出したときは、発売した地点で僕の使命は果たしたと思っていたので何もしなかったんです。
でも、そのときは僕がサントリーの創業者・鳥井信治郎の人生を描いた「琥珀の夢」という本を読んでいて。鳥井さんは自分が作った商品は、わが子同然だから、自ら営業をかけにいったみたいな話が書いてあって。『これじゃいかん』と。自分で営業をかけないとダメだと思ったんです。
それで、絵本の読み聞かせをするライブをやったほうがいいと思ったんですけど、劇場をおさえるのも大変だし、お客さんを集めるのも大変じゃないですか。そこで、もともと人がいるところに行こうと思って、『公園だったら人がいるな』と。それで、絵本を大きく引き伸ばして、紙芝居形式で公園で子供たちに読み聞かせをやって、終わりに絵本を売って売上数を増やしていこうと……。いまは5000冊近くまでいきました」
驚くべきことに、この読み聞かせは仕事先の近くにある、ごく普通の公園を選び、事前の告知もいっさいおこなわない、完全な「ゲリラ形式」でスタートしたといいます。
小島「はじめは、すこく勇気がいりましたね。本当に公園で、普通にお母さんと子供が遊んでいるところですから。そんなところにいきなり『読み聞かせやるよ~』とか言って画用紙を両手でかかげてラウンドガールみたいに近づいていきました(笑)。
子供はまだ3、4歳だし、僕も服を着てるし認識できてないんですよ。でも、親が僕に気づいて『小島さんだよ』って言ってくれて、そこから読み聞かせを始める感じです」
その後、SNSで読み聞かせの事後報告を投稿していると、フォロワーから「事前に告知してほしい」という要望が増えたため、SNSで発信するようになりました。しかし、その告知を見ずに公園を訪れた一般の親御さんからは、かなり驚かれたそうです。
小島「ドッキリかと思われて『モニタリング』(TBS系)? って言われて、お母さんがカメラ探したりして。『これはただのプライベートなんですよ』って説明したら驚いていましたね(笑)」
読み聞かせ活動は順風満帆な日ばかりではありません。特に冬の寒い時期は、公園に人影がなく、過酷な状況になることも。
「千葉の公園で、そのときはちゃんと『何時にやります』とSNSで告知をして行ったんですけど、誰もいなかったことがありました(笑)。それで帰ろうとしたときに、高校生が3人ぐらい来て、その高校生の前でやりました」
そんななか、意外な出会いもありました。
「麒麟の川島(明)さんの奥様と、お子さんが公園にいて、その前で僕がたまたま読み聞かせをやったんですよ。そのとき、僕は川島さんの奥様のことを知らなかったし、奥様にも何も言われなかったので、わからなかったんです。
でも、その日に川島さんからTwitterのDMで『今日、ウチの子供と妻がお世話になって……』と送られてきて。そのときに奥様が絵本も買ってくれてて。しかも、その話を川島さんが『アメトーーク!』(テレビ朝日)でしてくれて、めちゃくちゃ宣伝になりました(笑)」
小島さんは、ひたむきな努力をコツコツ重ね、現在は子どもたちに絶大な人気を誇り、幼稚園や全国各地のイベントで年間150本以上のステージで活躍。
またYouTubeチャンネル『小島よしおのおっぱっぴー小学校』では楽しい授業動画を配信し、支持を集めています。こうなったら近い将来、小島さんには、芸人初の『おかあさんといっしょ』(NHK Eテレ)の『体操のお兄さん』への就任を、期待せずにはいられません。
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