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『坂本冬美のモゴモゴ紅白』第40回/坂本冬美『紅白』史上、最大級のピンチを救ってくれた “スカパラの阿部寛” 谷中敦さんのひと言

芸能 記事投稿日:2026.06.13 06:00 最終更新日:2026.06.13 06:29

『坂本冬美のモゴモゴ紅白』第40回/坂本冬美『紅白』史上、最大級のピンチを救ってくれた “スカパラの阿部寛” 谷中敦さんのひと言

東京スカパラダイスオーケストラ、坂本冬美

 

 2020年、NHKホールでおこなわれた『第71回紅白歌合戦』は、コロナウイルス感染症対策として無観客でした。

 

 NHKホールの耐震工事により、東京国際フォーラムをメイン会場として開催された2021年の『第72回紅白歌合戦』は、コロナウイルス感染症に関する緊急事態宣言が解除されたことで、有観客でおこなわれましたが、わたしはNHK放送センターからの出演。

 

 耐震工事が完了し、慣れ親しんだNHKホールのステージに立ち、お客様を目の前に歌わせていただくのは3年ぶりです。

 

 出場させていただくのが決まった段階で、すでに緊張が7で、ワクワクが3。それが緊張10に変わったのは、曲目を告げられたときでした。

 

「今年は、東京スカパラダイスオーケストラさんとのコラボで、美空ひばりさんの『お祭りマンボ』を歌っていただけませんか?」

 

 一応、お伺いという形式を取っていますが、「いや、それは、ちょっと……」などと、言えるはずがありません。1年を締めくくる『紅白』にふさわしいステージにするには、どうすればいいのかーー。

 

 スタッフが侃々諤々(かんかんがくがく)、熱くなって話し合いを繰り返し、これでいこう! と決めての提案です。

 

 お断わりするなんて、スタッフにもスカパラの皆さんにも失礼ですし、どんなにあがいても、その影さえ見ることができない大先輩、ひばりさんにも失礼です。このときばかりは、モゴモゴモゴも心の奥に封印です。

 

 覚悟を決めたその日から、練習、練習、また練習です。ひばりさんの『お祭りマンボ』を初めてステージで歌わせていただいたのは、デビュー2年めのリサイタル。そこから何度も歌わせていただいている歌なので、歌詞は完璧に頭に入っています。

 

 入っていますが……間違えちゃいけない。間違えるわけにはいかない。でも、間違えたらどうしようという気持ちが、本番直前になっても頭から離れません。坂本冬美『紅白』史上、最大級のピンチです。

 

 そんなわたしを救ってくださったのが、阿部寛さんそっくりの、スカパラの谷中敦(なかやあつし)さんでした。

 

「楽しみましょう!」

 

 にっこり笑って言葉をかけてくださったその瞬間、す~~~~~っと緊張の糸がほぐれていって、本番では思い切り歌うことができました。

 

 谷中さん、本当にありがとうございました。わたしは、谷中さんのひと言に救われました。

 

 ひばりさんが締めていらした帯を締め、スカパラの皆さんが奏でる楽しくてカッコいいサウンドに乗って、わっしょいわっしょい。

 

 秋田竿燈(かんとう)まつり、阿波おどり、博多どんたくにYOSAKOIソーラン祭り……日本全国から集結したお祭りがステージ上で、客席通路で、わっしょいわっしょい。

 

 紅組司会の橋本環奈さんも、白組司会の大泉洋さんも、ハッピ姿でわっしょいわっしょい。

 

 客席も、テレビを観てくださっている皆さんも、楽しく賑やかに、わっしょいわっしょい!

 

 明るく、楽しく、陽気に、元気に、前半のトリを務めさせていただきました。

 

さかもとふゆみ
1967 年3月30日生まれ 和歌山県出身『祝い酒』『夜桜お七』『また君に恋してる』『ブッダのように私は死んだ』など幅広いジャンルの代表曲を持つ。現在、40周年記念シングル『遠い昔の恋の歌』が好評発売中!

 

写真・中村 功
取材&文・工藤 晋

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出典元: 週刊FLASH 2026年6月23日・30日合併号

著者: 『FLASH』編集部

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