
NHKの新会長になった井上樹彦氏(写真・共同通信)
6月16日、NHK放送文化研究所が最新の国民生活時間調査の結果を発表したと、朝日新聞が報道した。
「調査は2025年10月に、全国から無作為に選んだ10歳以上の7200人に調査票を郵送しておこなわれたものです。3795人から有効回答が寄せられ、『調査日(平日)に15分以上リアルタイムでテレビを見た人』をデータ化しています。全体ではテレビを見た人は71%。前回調査の79%を下回りました。世代別データでは、10〜15歳は42%、16〜19歳は27%、20代は33%。若い世代が、テレビを見ていないことがわかります。小学生で半数以下、思春期では3割に満たず。20代でも7割近くが見ていない結果となりました。一方で40代は55%、50代は73%、60代は84%、70歳以上は92%がテレビを見ています。ただし、全世代で前回調査より減っており、現在の調査方法となった1995年以降で初めてのこととなるようです」(放送担当記者)
テレビ黄金期に育った50代までは、7割以上の視聴者を獲得しているが、40代でようやく半分。30代以下のデジタルネイティブ世代は、完全に“テレビ離れ”していると言っていいだろう。Xでも、若年層を中心に「実際に見ない」というポストが多数、見受けられた。
《テレビ観るよりYouTubeやゲームの時間の方が多いだろうからねぇ。これだけ娯楽が多種多様になったんやし、昔みたいにテレビが一強の時代はもう来ないと思う》
《まるで若者でも楽しめるテレビ番組があるかのように言ってますけどねアナタ》
一方で《「このコンテンツ過多の時代に3割も見てるの!?」という感想が出てきますね……》と、むしろテレビを見る割合がこれでも高い、とする声も出ている。
テレビ番組制作会社の関係者は、テレビ局の将来についてこう案じる。
「テレビ離れは長らく言われ続けていますが、コンテンツとしての番組はTVerやYouTube、各種配信プラットフォームなどで観ることができます。要するに“地上波の放送時間にテレビを観る習慣”がなくなってきている、といううことです。追っかけ再生や切り抜き動画などがあり、スマホでも手軽に観られるのが理由でしょう。地上波を無料で観るのが当たり前の時代は終焉しつつあり、視聴者はそれぞれに合った手段で番組を観ています。とくに、若い世代はさまざまな視聴方法に対応しているため『テレビを観ましたか?』と聞かれれば、観ていないと答えるでしょう」
昭和の時代のような、一家団らんの中心がテレビという生活は、すでになくなっているのだ。
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