
『Mr.サンデー』のMCを務める宮根誠司
おじさんのハーフパンツはアリなのか、ナシなのか――。そんな職場の服装をめぐる論争を、脳科学まで持ち出して検証した報道番組の特集にあきれる声が相次いでいる。
「6月14日に放送された、宮根誠司さんがMCを務める『Mr.サンデー』(フジテレビ系)では、男女500人に『ハーフパンツでの勤務を許せるか』を調査しました。結果は『許せる』が36%、『許せない』が64%と、否定的な意見が多数でした。
さらに、『ハーフパンツは本当に涼しいのか』を検証するため、衣類と体温調節を研究する大学教授の協力を得て実験がおこなわれました。室温28度、湿度50%に設定した部屋で、ふくらはぎを出すことで体温にどんな変化が起きるのかを調べました」(テレビ誌ライター)
その結果、ふくらはぎだけでなく、腕や額、手のひらなど上半身の温度も下がることが判明。ハーフパンツには一定の暑さ対策効果があることが示された。しかし、番組はここで終わらなかった。
「『なぜ、ハーフパンツ姿に拒否感を覚えるのか』を探るため、慶應義塾大学で脳科学を研究する教授の協力のもと、実験がおこなわれ、会社で部長を務める男性が突然、ハーフパンツ姿で職場に現れた際の、同僚4人の脳波を測定しました。
頭には大きなヘッドセットを装着し、『驚き』『ストレス』『好感』などの感情をリアルタイムで分析すると、その結果、不快感よりも『驚き』の反応が強くあらわれたのです」(同前)
その後も番組は、服装と心理の関係に詳しい専門家を取材。「驚き」がなぜ否定的な言葉につながるのかを分析するなど、科学的なアプローチで論争を掘り下げた。
だが、視聴者の反応は必ずしも芳しくはなかった。Xでは、
《ハーフパンツ論争なんてどうでもいい》
《被験者の対象おじさん1人だけって、、、》
など、内容を疑問視する声も寄せられている。放送作家が語る。
「身近なテーマを科学的に検証しようという発想は悪くありませんが、視聴者からは『そこまでやる話なのか』という反応が出てしまったようです。日々、重要なニュースが続くなかで、『もっとほかに取り上げることがあるのでは』と感じる人が出てきても不思議ではありません」
番組が狙った「科学で論争を解明」という着地点は、別の議論を生んでしまったようだ。
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