
『あさイチ』でメインキャスターを務める博多華丸・大吉
生涯現役とはよく言うが、いつまで働けるのか――。 6月29日放送の『あさイチ』(NHK)で特集された“シニアの仕事”が猛反発を招いている。
「この日は、年金を受け取りながらどう働くかが特集されました。東京都内のハローワークでは、シニア相談コーナーという窓口も設けられ、求人も60代、70代、80代と、どんどん高齢化しているそうです。
さらにマクドナルドでは、働くシニアが10年で3.7倍と急増。70代の店員が、カウンターの前にあるセルフオーダー端末の使い方を客に説明する姿や、72歳の女性がキッチンで活躍する様子が紹介されていました。
すべてをこなすのではなく、調理・商品提供・レジなど分業制にすることで、高齢者でも働きやすい環境を整えていることも伝えられました。若い店長も『シニア世代の方の人生経験を生かしたコミュニケーション能力で、お客さんの期待に沿う対応ができる』と、その存在を高く評価していました」(芸能記者)
さらに、オフィスビルの清掃ではトイレ清掃などの負担が大きい作業を減らし、ゴミ回収や机拭きなどを担当するケースや、介護施設では包丁を使わず盛り付けや配膳を中心に担う調理補助の仕事など、シニアのニーズに合わせた働き方も紹介された。
またスタジオでは女優・西尾まりがシニアが働くマクドナルドについて「ああいうシニアの方がいらっしゃると、行きやすくなる」とコメントし、ものまね芸人・キンタロー。も自身のファストフード店でのアルバイト経験を振り返り、「分業システムめちゃくちゃいい」と話していた。
だがXでは、一部の視聴者たちが辛辣な反応を寄せた。
《あさイチ腹立ちました》
《あさイチが堂々とやりがい搾取の話してる》
《なんか綺麗事ばっかり》
厳しい評価の背景は何だったのだろうか。
「視聴者が違和感を抱いたのは、年金制度の根本的な問題に踏み込まなかった番組の姿勢です。
もちろん、健康維持や生きがいのために働き続けるシニアも少なくありません。実際シニアの就業者数は22年連続で前年を上回り、約1000万人。65歳から69歳までの就業率は2人に1人以上、70歳から74歳は3人に1人以上と、働くシニアが増えています。
ただ、その一方で、年金だけでは暮らせない、働かなければ生活が成り立たない事情を抱える人も少なくありません。そうした厳しい現実への視点がないまま、明るい働き方特集として描いたことが、結果的に多くの視聴者の反感を買う形となったようです」(全国紙記者)
“老後の生活不安“という根本的な問題を置き去りにしてしまったようだ。
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