
M!LK、坂本冬美
「つなぐ、つながる、大みそか。」をテーマに放送された『第76回NHK紅白歌合戦』のオープニングを飾ったのは、Mrs. GREEN APPLE大森元貴さんの『夢であいましょう』から始まった『放送100年 紅白スペシャルメドレー』です。
King & Princeさん、郷ひろみさん、HANAさんが『ひょっこりひょうたん島』。アイナ・ジ・エンドさん、今田美桜さん、前田敦子さんが『春一番』。有吉弘行さん、CANDY TUNEさん、FRUITS ZIPPERさん、TUBEの前田亘輝さんが『YOUNG MAN』。幾田りらさん、Perfumeさんが『春よ、来い』を熱唱。ILLITさん、&TEAMさん、Number_iさん、BE:FIRSTさん、ウェイキーは『パプリカ』。そしてわたしは、綾瀬はるかさん、石川さゆりさん、氷川きよしくん、MISIAさんと『花は咲く』を歌唱。
この豪華なメンバーは、さすが『紅白』、やっぱり『紅白』。『紅白』だからこそ実現したオープニングです。
この年わたしが用意した衣装は、このオープニングで袖を通した松の柄のお着物と、ほとんど映らないだろうなと思いながらも、フィナーレの『蛍の光』で着た薔薇柄の振り袖。
そして本番、今をときめく超アイドルM!LKの皆さんとコラボレーションさせていただいた『夜桜お七』で袖を通した、桜の模様が描かれた真っ赤な振り袖の3枚です。
ちょっと派手すぎ!? と思わなくもありませんが、同じ和歌山出身の塩崎太智くん、佐野勇斗くん、曽野舜太くん、山中柔太朗くん、吉田仁人くんが、全力パフォーマンスで盛り上げてくださっている姿を見たら、恥ずかしいなんて言っていられません。
やると決めたからには、とことんド派手にーー。ヘアメイクさんがキラキラした桜の簪を1本、また1本……と、頭に挿し込んでいってーー。
「めっちゃかわいい。まるで、韓国ドラマの時代劇に出てくる王妃様みたいやん!」
楽屋がお向かいだった天童よしみ先輩から、お褒めの(?)言葉をいただいた、 “坂本冬美 2025紅白スペシャル王妃バージョン” の完成です(笑)。
ラジオ放送開始から100年の節目を迎えたこの年の『紅白』には堺正章さん、岩崎宏美さん、郷ひろみさん、布施明さん、松田聖子さん……といった先輩方が顔を揃え、子供のころに観た『紅白』がそこにあるようで、胸が熱くなりました。
思えば、石川さゆりさんの『津軽海峡・冬景色』に出合い、 “いつか、さゆりさ んと同じステージに立ちたい” と思ったのは、わたしが10歳のときでした。それから11年後……。
『第39回NHK紅白歌合戦』で、さゆりさんと同じステージに立たせていただき、今もその舞台に立ち続けていられるというのは、奇跡のような出来事です。
『NHK紅白歌合戦』は、わたしにとっていつでも夢の舞台であり、憧れのステージでした。デビュー40年を迎えた今年、もしも選んでいただけるとしたら、40年の想いをこめた歌を、皆さんにお届けしたいと思っています。
2026年12月31日、大晦日。皆さんにお会いできることを夢見て、ペンを置きたいと思います。「モゴモゴ紅白」は、これにて最終回。長い間、ありがとうございました。
さかもとふゆみ
1967 年3月30日生まれ 和歌山県出身『祝い酒』『夜桜お七』『また君に恋してる』『ブッダのように私は死んだ』など幅広いジャンルの代表曲を持つ。現在、40周年記念シングル『遠い昔の恋の歌』が好評発売中!
写真・中村 功
取材&文・工藤 晋
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