
パーカー論争について語る妹尾ユウカ氏(写真・皆川拓哉)
『週刊文春』が報じた、4月期ドラマ『夫婦別姓刑事』(フジテレビ系)で夫婦役を演じた俳優・佐藤二朗と橋本愛の間のトラブル。公になってから1週間近くが過ぎた今も収束の気配を見せていない──。
同誌によると、撮影をめぐって佐藤から橋本に対しキャリアを否定するような発言があり、フジテレビが調査を依頼した外部弁護士は「深刻なハラスメント」として認定した。
「フジテレビの発表によると、橋本さんは身体接触に関する制限があるものの、制作サイドから佐藤さん本人に共有されず、3月下旬の撮影で佐藤さんが橋本さんのあごに触れる芝居をしました。橋本さんの接触範囲について協議するなかで、佐藤さんが橋本さんの楽屋を訪問し、身体接触の制限を事前に告知する必要性を伝えた際、橋本さんの女優キャリアを否定するような内容も含まれていたそうです。橋本さんが撮影に支障をきたす事態になったことを受け、佐藤さんの言動が外部の弁護士によって調査され、ハラスメント認定に至りました。
ただ、報道後に佐藤さんは自身のXで《もうこれ以上は我慢できません》などと反論し、所属事務所も《到底受け入れることはできない》とハラスメントを否定しています」(スポーツ紙記者)
双方の主張は平行線をたどり、事態は泥沼化の様相を呈している。
今回の騒動について、2024年に「おじさんパーカー論争」で話題を呼んだコラムニストの妹尾ユウカ氏に意見を聞いた。
「(おじさんのやることが)何でもハラスメントと言われる時代なのかと感じる部分はあります。ですが、結局、今回の話は『相手のためを思って助言しただけ』と信じて疑わない中年男性が、その善意を受け入れてもらえなかったことに執着しているだけではないでしょうか。本当に相手のためを思う助言なら、一度拒否された時点でやめるべきです。『そういう受け取り方もあるのか』と捉え、距離を置くのが大人の対応でしょう」
現在の佐藤についても、妹尾氏は「自分の正しさを証明しようとして説明や反論を重ね、『誤解なんだ』と言い続けているように見える」と分析する。また、「年齢を重ねて厄介なのは経験が増えることではなく、『自分は善意だから間違っていない』という思い込みが強くなることです。善意は免罪符ではありません。相手が苦痛を感じたのであれば、その善意こそ立ち止まって検証されるべきです」と指摘。最後に、「こうした問題で最も怖いのは、本人だけが『何が問題だったのか』を理解できないことです。だから佐藤さんに限らず、このような事態を起こす人は同じことを繰り返してしまう可能性が高い」と警鐘を鳴らした。
出演者、テレビ局、所属事務所がそれぞれ異なる立場から発信を続ける中、解決の糸口はまだ見えてこない。
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