
松村北斗
7月11日(土)に放送開始したSixTONES・松村北斗主演のラブサスペンス『告白-25年目の秘密-』(日本テレビ系)。
いきなりだが、本作の焦点は2つに絞られていると思う。松村北斗が “黒” なのか “白” なのか。そして、“黒” だった場合、強引かつチープなオチにならないかということだ。
※本稿は2025年放送の『恋は闇』(日本テレビ系)、2017年放送の『愛してたって、秘密はある。』(日本テレビ系)の結末のネタバレを含んでいるため、未視聴の方はご注意ください。
■ただのピュアなラブストーリーではない
32歳の雪村爽太(松村)は、自己主張の少ない人畜無害な空気系男子。
小学生時代、いじめっ子から助けてくれた同い年の野瀬麻里子(岡崎紗絵)に惹かれ、25年間ずっと片想いを続けていた。中学、高校、大学と同じ学校に通うも、麻里子と会話を交わしたことがなく、自分の存在を認知もされないまま社会人に。
麻里子と同じ会社に入社するも部署が違うため相変わらず認知されていなかったが、ある出来事がきっかけで会話を交わし、同じ部署の配属となった。
ここまでのあらすじを見ると、ピュアなラブストーリーに思えるかもしれないが、本作のジャンルはラブサスペンス。公式サイトには
《一人の女性に、幼い頃から25年間、片想いし続けてきた主人公。それは、「純愛」なのか、それとも執着という名の「狂気」なのか。》
というキャッチコピーが踊る。たしかに爽太の言動が常軌を逸しているのではないかと感じるシーンや、彼が関係する不穏なシーンもあった。
そもそも、25年間、話したこともない相手に片想いを続けるというのも異常だが、実際、彼の日記にはストーカーじみた記述が多く残されていた。また、社内に麻里子の企画をパクッて妨害していた人物がおり、爽太が企画を取り下げるよう頼み込むシーンがあったのだが、後日その男が殺害されてしまうのだ。
要するに、主人公の異常性を煽る演出が多用されており、主人公が殺人犯という可能性も匂わされている。
■昨年の日テレ放送ドラマとの類似点とは
筆者の個人的な感想で恐縮だが、あまり物語にグイグイ引き込まれるようなおもしろさは感じられず、没入できなかった。
まず感じたのは、昨年同じく日テレ系で放送された『恋は闇』との類似点だ。『恋は闇』は、志尊淳と岸井ゆきののダブル主演作で、《愛した男は、連続殺人鬼なのか――?》というセンセーショナルなキャッチフレーズが印象的だった恋愛ミステリー。
主人公2人は惹かれあうのだが、志尊演じる男性が狂気の殺人犯なのか、それとも本当はいい奴なのかという展開を延々続けるストーリー。あまりにも振り子のように殺人鬼かいい奴かと繰り返す演出に、くどさを感じてしまった。
結局、志尊演じる男性主人公はいいヤツだったというオチ。連続殺人事件に関与はしていたものの、やむを得ない事情があることが判明し、最後は主人公2人が結ばれるハッピーエンドだった。
今回の『告白』も、松村演じる主人公がサイコパスなのかもしれないという不穏な演出をしつつ、最後はいいヤツでしたというありきたりな結末になりそうで、いまいちハマれないのである。
■ドラマ史に残る問題作になってもらいたい
ただ、日テレ系ドラマのイケメン主人公は必ずいいヤツで終わるなんてこともない。
9年前に放送された福士蒼汰主演の恋愛ミステリー『愛してたって、秘密はある。』は、主人公自身が真犯人。ただ、二重人格で、もう1人の人格がサイコパスな黒幕でしたという、1990年代によく使われていた強引な手法だったため、チープさが漂ってしまった。
これはつまり、『告白』も松村演じる主人公が “黒” ならば面白くなるわけでもない、ということ。さすがに二重人格はないと思うが、 “黒” でも “白” でも、強引かつチープな結末だとげんなりしていまいそうだ。
『告白』は今夜、第2話が放送される。「STARTO ENTERTAINMENTのアイドルが演じているんだから、どうせ主人公はいいヤツで純愛なんだろ」という先入観をぶっ壊して、いっそのこと日本ドラマ史に名を残すような問題作になってもらいたい。
“アイドル・松村北斗” ではなく、“役者・松村北斗” のガチンコの怪演に期待している。
![Smart FLASH[光文社週刊誌]](https://smart-flash.jp/wp-content/themes/original/img/common/logo.png)







