
渡邊渚(本人のInstagramより)
佐藤二朗の“ハラスメント”疑惑をめぐって、その対応に厳しい目が注がれているフジテレビ。元フジテレビのアナウンサーで、現在はフリーで活動する渡邊渚は、テレビ業界の“文化”に苦言を呈して──。
発端となったのは、7月15日に投稿されたYouTube番組『ON MUTE』。同番組は、言葉にされず埋もれてきた違和感に光を当てるトーク番組で、渡邊がMCを務め、Z世代の出演者とさまざまなテーマでトークを展開するもの。
「今回のテーマは、“イジりは『悪』か『愛』か?”。バラエティ番組などで誰かをイジるのが、昨今のコンプライアンスの厳格化にともない、イジりといじめの線引きが問われています。そうした現状を踏まえ、Z世代のキャスト同士、意見を交わしました」(スポーツ紙記者)
番組冒頭、芸人同士で信頼関係があったとしても、視聴者がいじめやハラスメントだと感じてしまう演出は青少年の人間関係に悪影響を与えるため、慎重に扱うべきだという、放送倫理・番組向上機構(BPO)の見解が紹介された。渡邊は「私はコンプラおばさんだから」と話し、こうしたイジりに疑問を抱いていることを明かした。
「渡邊さんは、バラエティ番組で芸人同士がイジる流れになった際、『イジってる先輩芸人さんのことも正直あんま好きではないって思っちゃう』と告白。番組側の姿勢を聞かれると、『作家さんとか、意図してやってるけど、最終的に出る側(出演者)に責任を負わされることになるわけじゃん。それも私すごいイヤなんだよね』と、制作側の演出にも疑問を呈しました。
また、『テレビは放送免許をもらって放映してるわけじゃない? だから、たれ流してるものなわけじゃん。そのたれ流してるもののなかで、やっぱりいじめだっていうふうに見えたりとか、ハラスメントだって見えるものが流れちゃうと、それはたしかに“青少年に対して、悪影響だ”ってBPOがいうのはわかる』と持論を展開していたのです」(芸能記者)
渡邊は2020年にフジテレビへ入社し、2024年に退社するまで、アナウンサーとして活動した。今回のテーマは、渡邊にとって、なじみのある話題だったようだ。
「フジテレビ時代、『ワイドナショー』や『ぽかぽか』などの番組にレギュラー出演していたので、芸人同士のイジりを間近で目にすることもあったと思われます。番組の演出など裏側の事情も知りながら、テレビ業界で古くからある“イジり文化”を批判しました。また、番組終盤には、『誰も傷つかない笑いだってあるじゃん。私、傷つけるお笑いやる必要性ないって思っちゃうタイプなんだよね。漫才コントで笑えるじゃん? なんでわざわざ、ハラスメント的なことをやるのか理解できない』と、踏み込んで言及していました」(同前)
視聴者にハラスメントと受け取られかねない、テレビ業界の演出に疑問を呈した渡邊。ただ、“古巣”であるフジテレビは、現在大きな注目を集めている。
「7月1日の『文春オンライン』が、フジテレビ系のドラマ『夫婦別姓刑事』で共演した佐藤さんの橋本愛さんに対する言動が、外部の弁護士の調査で問題視され、ハラスメント認定されたことを報じました。フジテレビも7日、記事の内容を認めましたが、制作サイドの対応をめぐって、SNSでさまざまな意見が交わされています。
2025年、フジテレビではスポンサー離れが加速し、世間から批判を集めました。同年10月、渡邊さんはYouTube番組『REAL VALUE/リアルバリュー』で、実業家の三崎優太さんから、フジテレビに対する思いを聞かれました。渡邊さんは『あまり正直、いまはもう関係ないっていう気持ち』とすでに辞めた立場であることから言葉を選びつつ、『仲のいい同期はまだ働いているし、がんばっているから、その子たちにとって働きやすい環境になってほしいなって思っています』と、同僚への思いを語っていました。
今回の番組での発言から、渡邊さんはフリーで活動後も、コンプライアンスに対する意識を高めていることがうかがえますが、フジテレビはまだ“再生”の途中にあるようです」(同前)
“働きやすい職場”を願った渡邊の思いは、届くか。
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