
有村架純
NHK連続テレビ小説のなかでも人気が高く、再放送が待ち望まれていた有村架純主演の『ひよっこ』(2017年前期放送)が、8月3日から再放送されて話題になっている。
「ドラマの舞台は東京五輪が開催された1964年、昭和39年です。茨城県の農家に生まれ、大家族のなかですくすく育った有村さん演じる谷田部みね子は、東京へ出稼ぎに出たまま行方不明になった父(沢村一樹)の手がかりを求め、また、苦しい家計を救うため集団就職で上京。トランジスタラジオ工場に就職しました。
東京での厳しい現実にくじけそうになるみね子ですが、同じく地方から上京してきた寮の仲間たちや商店街のおばちゃんたちに支えられ、泣き笑いの日々を過ごすなかで、高度経済成長期をひたむきに生きる物語です」(芸能担当記者)
人気になった背景を、コラムニストの桧山珠美さんに聞いた。
「ヒロインのみね子は19歳ということで、団塊の世代の視聴者も、同じ時代を生きてきました。
とはいえ、ただの『あの頃はよかったね』という物語りではなく、『楽しいことも、つらいことも人生いろいろです』という感じで宮本信子さん、三宅裕司さん、佐々木蔵之介さん、和久井映見さん、光石研さんらベテラン勢が、ヒロインたちの若い俳優を盛り立てる感じもよかったです。まさに、『チームひよっこ』です。
有村さんの『へたにあか抜けない感じ』も似合っていて、いい意味で昭和を感じさせてくれました。
伊藤沙莉さんが米屋の米子でブレイクしましたが、このドラマがなければ『虎に翼』の寅子は生まれなかったかもですね」
さらに桧山さんは、「ナレーションの増田明美さん、サザンオールスターズの主題歌をバックにミニチュアや生活道具が登場するオープニングの世界観など、なにもかもが素敵で、ヒロインや登場人物たちを応援したくなる、一緒に生きているようなやさしい気持ちになれるドラマでした」と振り返り、「最初の彼氏、竹内涼真さんにふられ、『すずふり亭』で一緒に働いていたコックの磯村勇斗さんと結婚しましたが、東京に出てきて、都会の男と付き合ってみたものの、結局はうまく行かなくて、身分相応な相手と一緒になるという現実的な演出もありました」という。
そして第1話を観たファンからは、
《再放送で茂じいちゃんに会えるのが嬉しい》
《もういないんだな》
と懐かしくも寂しさを覚えるコメントもXに寄せられている。みね子のおじいさん役を好演した名優の古谷一行さんが4年前(2022年8月)に旅立ったことを、今も多くの視聴者が惜しんでいる。
「ドラマで見る古谷さんは、イケオジを通り越してのシブオジでした。茨城の片田舎で畑をいじらせる役ではもったいないほど。寡黙だけど家族を温かく見つめるそのまなざしが最高でしたね。
晩年は、『土曜ワイド劇場』(テレビ朝日系)の『混浴露天風呂連続殺人』シリーズなどでいろいろな話題を提供してくれましたが、この『おじいちゃん』をファンに見せてくれたことは、個人的にはすごくよかったです」(桧山さん)
朝ドラファンは再び、夢中になることだろう。
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