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小池栄子『さよならノワール』良質でおもしろいのに!視聴率がずっと1%台をうろうろの惨状…コケてしまっている2つの原因とは

芸能 記事投稿日:2026.08.11 11:00 最終更新日:2026.08.11 11:02

小池栄子『さよならノワール』良質でおもしろいのに!視聴率がずっと1%台をうろうろの惨状…コケてしまっている2つの原因とは

小池栄子

 

 小池栄子主演の『さよならノワール』(フジテレビ系)が、初回からずっと “低値安定” 状態になっている。

 

 8月4日(火)に第5話が放送されているが、第1話から第5話までの視聴率(ビデオリサーチ調べ、関東地区)は世帯視聴率が3.1%、2.7%、2.9%、3.1%、2.9%と推移。個人視聴率は1.8%、1.5%、1.7%、1.7%、1.5%と推移している。

 

 言わずもがな、この視聴率では「コケている」と言わざるをえないし、TVerなどの配信の再生数でヒットしているというわけでもない。

 

 ただ、好意的に見れば、初回から視聴者があまり離れておらず、多くはないがしっかりと固定ファンを掴んでいるとも言えるだろう。

 

■王道の刑事ドラマと比べると圧倒的に地味

 

 警視庁 西池袋署に新設された「犯罪被害者支援室」所属の元刑事(小池)が、犯罪被害者や遺族らに寄り添い、再び人生を歩み出すために支援していくという警察ヒューマンドラマ。筆者はこの硬派で良質な作風が好みで、固定ファンがついているのも納得。

 

 だが、舞台となる「犯罪被害者支援室」の仕事が地味なのが玉にきず。その地味さが本作ならではの独特の空気感を生み出す “味” になっているのは間違いないが、いまいち話題にならない原因のひとつではないか。

 

 たとえば、第1話はラーメン店の火災で亡くなってしまった店主の妻のケアをするというエピソード、第5話は元暴力団員が再就職先で同僚から暴行を受けて重症になるというエピソードが描かれたが、王道の刑事ドラマと比べるとやはり派手さに欠ける。

 

 一応、犯人捜し的な要素や謎を解き明かす要素はあるのだが、メインは主人公たちが支援対象者の心を救済していくハートフルな要素なので、ストーリーに刺激を求めるタイプの視聴者はそもそも食指が動かなかったのだろう。

 

“好きな人は好き!” というのはどんな作品にも言えることだが、『さよならノワール』は特に “好きな人は好き!” を突き詰めたようなニッチな作風なのである。

 

■42歳でGP帯・連ドラ初主演という遅咲き

 

 そして、もうひとつの原因として考えられるのが、主演・小池栄子があまり数字を持っていないということ。筆者にとって小池は好きな役者のひとりだし、彼女の演技力の高さは業界内外で認められているが、それが視聴率やTVer再生数に結びつくかどうかは別の話なのだ。

 

 小池はそもそも主演俳優としては超・遅咲き。GP(ゴールデン・プライム)帯の連続ドラマで初主演を飾ったのは、3年前の2023年、42歳のときだった。

 

 小池は1997年、17歳で「宇宙一のメロンパイ」というキャッチフレーズを引っ提げてグラビアアイドルとしてデビュー。当時のグラビア業界は “癒し系” ブームだったが、キリッとした目鼻立ちの小池は、笑顔を見せないカウンター的な “威圧系” というポジションを確立して、早々にブレイクしていた。

 

 その後、テレビ進出すると、頭の回転の速さや歯に衣着せぬ物言いがウケて、バラエティ番組で引っ張りだこに。そのため40代以上の視聴者にとって小池は、「バラエティスキルの高いグラドル」というイメージだったに違いない。

 

 一方、2000年代からさまざまな映画に出演していて、『恋愛寫眞』(2003年公開)や『下妻物語』(2004年公開)などの演技で役者としての存在感も示しだす。『八日目の蟬』(2011年公開)では、劇中の事件を追うフリーライターを演じ、「日本アカデミー賞」の優秀助演女優賞を受賞するなど、業界人が絶対の信頼を置くバイプレイヤーとして高い評価を得ていった。

 

■「主演・小池栄子」は数字を持ってない?

 

 そんな彼女が、2023年、満を持して『コタツがない家』(日本テレビ系)でGP帯ドラマに初主演。ただ、こちらは『さよならノワール』と同様に、良質な作品として評価されていたものの、数字ではあまりいい結果を出せなかった。

 

 2024年も『新宿野戦病院』(フジテレビ系)の主人公に抜擢。こちらは宮藤官九郎が脚本、仲野太賀とダブル主演という強力な布陣で臨んだこともあり、ネットニュースなどではよくバズッていたものの、視聴率やTVer再生数はそこまで高くなく、大ヒットとはならず。

 

 また、今年の小池は5月から6月にかけて放送された『ムショラン三ツ星』(NHK)でも主演しているが、こちらもあまり話題にならないまま終了していた。

 

 このように、小池のGP帯の主演4作は、評判は悪くなく一定の固定ファンはできるものの、あまり数字には結びつかずヒットしないというジンクスができあがってしまっている。

 

『さよならノワール』も質のよい作品でちゃんとおもしろいだけに、このまま埋もれていってしまうとしたらもったいない。今夜の放送は第6話。後半戦で少しは盛り返してもらいたいが、はたして……。

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出典元: SmartFLASH

著者: 堺屋大地

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