
内田有紀
19歳も年下のイケメンよりも、同世代の元夫と元サヤに戻ったほうが幸せになれるんじゃない? 内田有紀とtimelesz・寺西拓人のダブル主演で「大人の純愛ドラマ」を謳っている『ラストノート』(フジテレビ系)のことである。
■最新回の視聴率は初回からほぼ半減という惨状
年上女性を騙して安物の絵画を高額で売りつけるロマンス詐欺まがいのことをしていた澄晴(寺西)。葵(内田)は女友達が澄晴に騙されたので、親友のお金を取り戻すために何も知らないフリをして澄晴に近づき……という最悪の出会い方をした2人。
しかし、8月6日(木)放送の第5話時点で、澄晴は悪徳会社を退職して足を洗っており、騙し取ったお金を返すためにバイトを掛け持ちしながら汗水たらして必死に働いている。改心した澄晴を葵は信頼して心を許すようになっており、互いに惹かれあっている状態だ。
そして、第5話ラストで、ついに澄晴から「好きです、葵さんのことが。好きで、もうどうしようもなく好きなんです」と告白。実は、葵がずっと心の支えにしていた絵画は澄晴が描いたものであったことや、13年前に2人が運命的に出会っていたことも明らかになり、とうとう愛が実りそうな展開となっていた。
だが本作は大苦戦中。視聴率(ビデオリサーチ調べ、関東地区)は第1話が世帯5.0%・個人2.9%と最初から不発だったが、最新回である第5話は世帯2.7%・個人1.5%。愛の告白という、恋愛ドラマにおける中盤のクライマックスのシーンがありながら、番組最低記録を更新してしまった。
ちなみにTVerなどの配信の再生数でヒットしているということもなく、要するにコケてしまっているのだ。
■ラブコメのような痴話ゲンカを繰り返す元夫婦
内田有紀が25年ぶりの地上波・連続ドラマ主演、飛ぶ鳥を落とす勢いのtimeleszの人気メンバー寺西拓人が連続ドラマ初主演という、話題性は抜群だった本作だが、歳の差恋愛や少々古臭い演出がドラマファンから敬遠されてしまっているのかもしれない。
ここから物語後半で巻き返せるのか。個人的にはお笑い芸人であるチュートリアル・徳井義実が演じている葵の元夫・奥田の出番を増やすのがいいのではないかと思う。というか、もういっそのこと、最終的に葵は澄晴とひっつかず、奥田との元サヤエンドでいいんじゃないかと感じるぐらいだ。
会社の同僚だった葵と奥田は12年前に結婚するも、小さなすれ違いが積み重なり、さらに5年前に奥田が火遊び的な不倫をしてしまったことで離婚。ただ、離婚後も同じ会社で働き続け、現在はオフィスのフロアも同じになったため、ちょくちょく顔を合わせるようになっている。
奥田は浮気してしまったことを深く反省しており、いまでも葵のことを想っている様子。そのため、奥田から葵にしょっちゅう話しかけるのだが、葵は奥田の存在を煙たがり、すぐにケンカ腰になる。ただ、意外と奥田のことを信頼していて、2人でお茶や食事に出かける程度の交流はしていて、葵が相談を持ちかけることも。
奥田は葵のよき理解者としてつかず離れずの距離感をキープしており、ときおり葵が臨戦態勢で悪態をつくが、テンポのいい掛けあいになっている。つまり、ラブコメドラマで恋人未満の男女がする痴話ゲンカのような会話劇を繰り広げているのだ。
第5話ではギックリ腰で会社を休んでいた葵に、手料理の特製おかゆを振る舞うため、奥田が葵のマンションを訪れる。「おかゆ作ったら帰るから」と紳士的な態度を見せつつ、葵に好きな男(澄晴)ができたのではないかと探りを入れていた。奥田は “片想い男子ムーブ” 全開なのである。
■総合的に考えると澄晴より奥田に軍配が上がる
葵と澄晴は運命的な結びつきがあり、葵が恋愛感情を抱くのもわかるのだが、彼女にとってどちらがお似合いに見えるかといえば、澄晴よりも圧倒的に奥田。
内田有紀は実年齢50歳ながらビジュアルがめちゃくちゃ若々しいので、実年齢31歳の寺西拓人と並んだ絵面も決して違和感はない。だから、葵と澄晴が似合っていないわけではない。
しかし、葵は澄晴に心を許してきているが、奥田といるときのような素はまだ見せていないように感じる。奥田の前での葵はとても自然体で活き活きしているのだ。
葵と澄晴は恋人同士としてデートするようなシーンはイメージできるが、夫婦として結婚生活を送っているところはまだあまりイメージできない。
一方、元夫婦なので当たり前かもしれないが、葵は奥田といるときは肩ひじ張らない状態でリラックスできているので、澄晴を選ぶよりよっぽど幸せな夫婦生活を送れそう。葵と奥田の相性がバッチリすぎるのである。
もちろん、一度浮気という罪を犯した奥田を許して復縁なんてありえないという意見があるのは承知のうえだが、それを言うなら、澄晴も葵の親友をはじめ数多くの女性たちを騙してきたという罪を背負っている。
過去の罪を悔いて改心した澄晴を許して付き合うのであれば、同じく改心した奥田を許してやって、元サヤに戻る選択があってもいいのではないか。こうやって総合的に考えていくと、澄晴より奥田に軍配が上がるのだ。
今夜の放送は第6話、物語は後半戦に突入する。奥田がもうちょっと本気を出してアプローチを開始し、葵・澄晴・奥田による三角関係のようになっていけば、ストーリーも盛り上がって視聴率も上向いてくるかもしれない。
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