
川口春奈
女優の原千晶がXにつづった“思い”が反響を呼んでいる。
原は8月24日、Xを更新。《今朝流れて来てどうしても心がざわついたので言わせてください》と書き出し、《がん啓発はとても大事です 同時にとても難しいです》と、問題になっている件についての思いをつづっている。
この投稿には、映画『ママがもうこの世界にいなくても』とタイアップするという厚労省のXのポストが引用されている。映画は川口春奈が主演で、21歳で大腸がんと診断され24歳で亡くなった女性の実話を基にしている。厚労省は映画とタイアップしたポスターを都道府県がん診療連携拠点病院などに掲示し、AYA世代(15~39歳)のがん患者や家族を支援する制度を周知する計画だった。
しかし、「当事者への配慮が欠けている」などの批難が殺到。厚労省は24日になって、タイアップ企画の中止を決定した。
現在52歳の原は、30歳で子宮頸がん、35歳で子宮体がんが発見され、子宮全摘手術と抗がん剤治療を受けた“がんサバイバー”だ。2011年からは、女性特有のがんを患う患者が思いや情報を共有する「よつばの会」を主宰。多くのがん患者の声を聞き続けている。
原は続けて《30代でがんを経験した身として治療中辛かったのは社会から取り残されるのではないか?この先恋愛や結婚出来るのか?周りで溌剌と活躍する同世代をとてつもなく羨ましく思いそれでもその先の未来を見つめ僅かな希望を持つ事で 歯を食いしばり辛い治療を乗り越えるんです》と、がん経験者としての思いをつづっている。そして、厚労省のタイアップ企画の意図は《理解できます》としながら、《でも明らかに死を連想するタイトルの映画とのコラボはあまりにも配慮に欠けていませんか?》と疑問を呈している。
さらに、がん治療と向き合う患者と家族が誰かの物語に耳を傾けられるまでには時間が必要だとし、《その道中で死と向き合うテーマは辛すぎるんです》と、指摘している。
そして最後には、《川口春奈さん主演の素敵な映画 私も観てみたいです》と、映画ががんについて考える機会になることを願う、とつづっている。
原のこの投稿は、8月25日時点で35万以上のインプレッションを集めている。
「このところ、省庁とエンタメ作品のタイアップ企画でトラブルが相次いでいます。Netflixの『ラヴ上等』シーズン2は、法務省保護局とタイアップし『更生上等!』『立ち直りって、ラヴだ!!』と見出しを付けたポスターを作製しました。が、番組出演者の不適切な発言により、番組が炎上。8月21日にタイアップ企画の中止が決まっています。タイアップ自体は悪いことではないですが、省庁のチェック機能に再考すべき点はあるでしょう」(芸能記者)
2019年には厚労省が小籔千豊を起用した「人生会議」のポスターを作製。ベッドでチューブにつながれ、死に瀕した姿が「患者や家族への配慮がない」と猛批判を受け、公表からわずか1日で中止になったことがある。
何かと自主規制を強いられる風潮に問題があるとはいえ、踏み越えてはいけない一線はあるはずだ。
![Smart FLASH[光文社週刊誌]](https://smart-flash.jp/wp-content/themes/original/img/common/logo.png)







