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堺雅人『VIVANT』が盛り下がっている? 第1シーズンの熱狂を超えられない、たった1つの “深刻な原因” とは

芸能 記事投稿日:2026.08.30 11:00 最終更新日:2026.08.30 11:10

堺雅人『VIVANT』が盛り下がっている? 第1シーズンの熱狂を超えられない、たった1つの “深刻な原因” とは

険しい表情で撮影に臨んでいた堺雅人(写真・吉田 豊)

 

 視聴率でもTVer再生数でも今期ダントツの数字を叩き出しているため、一見すると絶好調に見える堺雅人主演の日曜劇場『VIVANT』(TBS系)。

 

 第2シーズンは8月23日(日)に第5話(シリーズ通算15話)が放送されており、ここまでの5回はすべて世帯視聴率15%超えを果たしている。第1シーズンの全話平均(全10回)の世帯視聴率は14.3%だったため、視聴率的には前作以上の人気と映る(視聴率はビデオリサーチ調べ、関東地区)。

 

 また、第2シーズンの1回目、2回目は、ともにTVerの無料配信再生数が1000万オーバーという驚異的な記録を打ち立てている。

 

 しかし、SNSやネットニュースなどには、第1シーズンのときよりも熱量が下がっているといった声や、“考察疲れ” が起きているといった声など、ネガティブな意見が増えてきている。

 

 なぜなのか? 細かく分析すれば理由はいくつもあげられそうだが、たった1つのシンプルかつ深刻な原因があるように思う。

 

■第1シーズンには “想定外の驚き” があった

 

 そのシンプルな原因とは、第1シーズンにあって第2シーズンにないもの。それは “想定外の驚き” である。

 

 第1シーズンの序盤を思い出してもらいたい。第3話まで、このドラマがどういうジャンルで、どういう目的を持った物語なのかさえ、わからなかったはずだ。

 

 堺の代表作『半沢直樹』シリーズ(TBS系)のような社会派ヒューマンドラマとも思えたし、映画『インディ・ジョーンズ』シリーズのようなアクション・アドベンチャ

ー大作のようにも思えた。

 

 そんななか、第4話でようやく、このドラマがどういう物語なのかが示された。堺演じる主人公・乃木憂助が、実は自衛隊の影の部隊「別班」に所属するスーパー諜報員で、彼ら別班が国際的テロ組織「テント」と対決していくという本筋が明かされたのである。

 

 第1シーズン第1話の世帯視聴率は11.5%でスタートし、それから徐々に数字を上げていくのだが、主人公が別班だとわかったあとの第5話ではじめて14%台に乗り、それ以降、一度も14%を下回っていない。

 

 当時、主人公の真の姿と目的が明かされたことで、世間の熱量が加速度的に上がっていったという印象をよく覚えている。第1話の段階では想像もつかないようなドラマだったという驚きが、視聴者たちをぐいぐい引き込んでいったのではないか。

 

■第2シーズンにもそれなりの驚きはあるが

 

 一方、第2シーズンはどうか? 当然ながら視聴者は主人公が別班員であることを知っている状態からスタートしている。

 

 第2シーズンのここまでの5回には、それなりに驚きのストーリーは用意されていた。小日向文世演じる専務・長野利彦も別班員であること、阿部寛演じる警視庁公安部・野崎守が日本を裏切ったということ、しかし野崎はある組織に潜入捜査しているだけで本当は裏切っていないこと……。

 

 各回に驚きはある。しかし、それらは視聴者の想定の範疇なのだ。

 

 第1シーズン序盤はどんな物語かさえもわからず、主人公が何者かさえもわからず、それらが明かされたときの “想定外の驚き” はとてつもなかった。それに比べれば、第2シーズンの各回の驚きは、残念ながら遠く及ばない。

 

 野崎の裏切りが発覚したシーンでも、「阿部寛が裏切るわけがない」と予想した視聴者も少なくないはず。衝撃的展開のように見えても、さんざん考察している視聴者たちからすれば、それらもだいたい想定内なのである。

 

■考察好きの視聴者はたいていのことを想定済

 

 たとえば、今後のストーリーで、役所広司演じるテントのリーダーであるノゴーン・ベキが生きていたとしてもそこまで驚きはなく、想定内。二階堂ふみ演じる主人公の恋人・柚木薫に裏の顔があることが明かされたとしても、想定内。竜星涼演じる公安を裏切った新庄浩太郎の死亡が偽装だったとしても、想定内。主人公の別人格・エフが裏切ったり黒幕だったりしても、想定内。

 

 それらの予想が当たっているか外れているかは問題ではなく、多くの視聴者が予想=想像できている範囲内ということが問題なのだ。生きているか死んでいるかや、敵か味方かという範囲内であれば、たいていの展開は視聴者が想定してしまっており、そこまでの驚きはない。

 

 あえてとんでもない極論の例をあげるが、超能力を使うキャラが登場して能力バトルになるとか、ガチの宇宙人が敵対組織として立ちふさがるとか、もはやそれぐらい突飛なことが起こらないと、第1シーズンを超える “想定外の驚き” は体験できないように思う。

 

 今夜放送の通算16話以降に、視聴者たちの想定を上回る衝撃展開が用意されており、第1シーズンを超える熱狂を生み出せるかどうか、注目だ。

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出典元: SmartFLASH

著者: 堺屋大地

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