
マーティー・フリードマン(写真・共同通信)
朱塗りの鳥居が延々と連なる“千本鳥居”でお馴染み、京都の「伏見稲荷大社」。その千本鳥居の前で、外国人観光客がTikTokにあげたダンス動画が物議を醸している。
「9月5日、あるユーザーがXに複数の男女からなる外国人観光客のダンス動画を貼り付け、《日本、千本鳥居はナイトクラブのダンスフロアじゃない!!》と、彼らの行動を問題視。男女がノリノリで踊っている動画に対して、《京都の伏見稲荷大社はソーシャルメディアのコンテンツのための背景じゃない。そこは数百年にわたり崇拝の場として神聖な場所です。道を塞いで踊る迷惑な動画が次から次へと出てくるようですが、どうか崇拝の場を「バズるためのステージ」に変えるのをやめてください。》とつづると、《教会やモスクで同じようなことをしますか? ルールを守らない人がどんどん増えれば、結局すべての観光客が入場禁止になるでしょう》と問題提起しました」(スポーツ紙記者)
このポストは7日現時点で、223万回を超えるインプレッションを記録する注目度となっているが、これに世界的なヘヴィメタルバンド『メガデス』の元ギタリストで、2004年から日本に在住するギタリスト、マーティ・フリードマンが呼応し、話題となっている。
「マーティさんは、6日にXを更新。ユーザーのポストを引用しつつ、《親愛なる観光客の皆さま:これをどうかやめてください。》と切り出しました。続けて、《日本は外国人を優雅に迎え入れてきたことで知られていますが、このような無礼が続けば、そうした時代も終わりを迎えます。》と指摘。
その上で、《あなたたちは自国全体に極めて恥ずかしい印象を残しています。誰がこんな行動をあなたたちに教えたのですか? ただやめてください。》と注意を促しました。日本と日本の文化をこよなく愛し、日本人女性と結婚。文化庁から『日本遺産大使』にも任命されているマーティさんにしてみれば、さすがにひとこと言わずにはいられなかったのでしょう」(同前)
マーティのポストに、X上には日本人からの多くの共感の声にくわえ、
《2007年以来、定期的に日本を訪れている者として… ソーシャルメディアと、準備不足で国を訪れるマスツーリズム、そしてマナーの欠如が、日本をほぼ台無しにしてしまった。ため息をつかずにはいられない。》
《これらは、アウシュビッツやホロコースト記念館のような場所で「モデル」ポーズや笑顔のセルフィーを撮るような人たちと同じタイプです。全く敬意がない》
など、外国人ユーザーからも共感の声があふれた。さらに、ミュージシャンの世良公則もマーティのポストを引用し、《日本を愛するMarty Friedman Martyありがとう》と綴った。
ユーザーが鳴らした警鐘の拡散の勢いはまだまだ止まりそうにない。
「伏見稲荷大社は、全国に約3万社ある稲荷神社の総本宮として知られ『千本鳥居』は京都の観光スポットのひとつです。外国人観光客にしてみれば、千本鳥居の幻想的な景観についテンションが上がってしまうのもわかりますが、マーティさんの言うように、こうした無礼な行為が続けば、観光客に対してさまざまな制限が加わるかもしれません。インフルエンサー視点でみれば“バズりたい”のは世界共通でしょうが、こうした動画を撮る際には、そこがどんな意味を持つ場所なのかを考えてほしいですね」(同前)
他国の文化を尊重する。万人共通の意識が、ギタリストの呼びかけで広がることを願いたい。
![Smart FLASH[光文社週刊誌]](https://smart-flash.jp/wp-content/themes/original/img/common/logo.png)







