
義太夫さんは2024年に本誌の取材に応え、同年8月に心筋梗塞で手術したことを明かしていた(写真・木村哲夫)
「義太ちゃんは本当に優しい人。そのひとことに尽きます」
たけし軍団の一員・松尾伴内は寂しげにそう語る。9月7日、軍団のメンバーであるグレート義太夫(本名・鈴木正之)さんが67歳で死去した。約30年前から、義太夫さんは、糖尿病との闘いを続けていた。
40年以上のつき合いになる松尾は、いちばんの思い出を「一緒に曲を作ったこと」と振り返る。松尾の鼻歌に義太夫さんがギターでコードをつけた楽曲『やぶれかぶれ』は、コンサートで幾度も披露された。
2人が最後に会ったのは2026年春、東京・中野の喫茶店だった。
「まさか、こんなに具合が悪いとは思いませんでした。以前、やせ細っちゃってる姿を見て『透析とかたいへんなんでしょ?』と聞いても、『大丈夫です』と言って、つらそうな顔はいっさい見せなかった。そこも義太ちゃんの優しさなんですよね」
義太夫さんは10日に荼毘に付された。葬儀場で対面した松尾は、“別れ”をこう明かす。
「本当に、若いときからいっぱい食べる姿を見てきて、病気で食事制限をしていると聞いていましたから……。義太ちゃんには『もう我慢しなくていいから、好きなものをいっぱい食べてね』って伝えました」
早すぎる死が惜しまれる。
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