中島歩
大いに話題を呼んだドラマ『Tシャツが乾くまで』(TBS系)。9月11日放送の最終回の世帯平均視聴率は9.3%、個人5.3%で、ともに番組最高を記録した(いずれもビデオリサーチ調べ、関東地区)。『silent』(フジテレビ系)などを手がけた人気脚本家・生方(うぶかた)美久氏によるオリジナルストーリーで、登場人物の複雑な心理描写の妙だけでなく、予測不能な展開により、SNSでは“考察”がヒートアップ。さらには、蒼井優や松山ケンイチ、夏帆ら実力派キャストの演技も、視聴者を惹きつけた。
そのなかにあって注目を集めたのが、俳優の中島歩だった。
「中島さんが演じた園田樹生は、妻を亡くしたシングルファザーで、似たような境遇にある瀬尾咲子(蒼井)と奇妙な連帯関係を育みます。素朴で優しい性格ですが、空気を読めないところもあり、発言によって場を乱すこともあるという、なんとも不器用で憎めない人物です。なかなかクセの強いキャラクターですが、中島さんの朴訥とした語り口と独特な存在感で、これ以上ないほどのハマり役だ、との声があがっています」(芸能担当記者)
Xには
《第1話の中島歩にゾッとして引き込まれて最後まで観てしまった。朝ドラでも好きだったけど、芝居が上手いわけじゃないのに「この人を見たい」と思わせる力があるよね》
など、中島を絶賛する意見が多数、見られる。近年は『不適切にもほどがある!』(TBS系)、NHK連続テレビ小説『あんぱん』などの話題作に出演し、NHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』では浅井長政を演じたことで話題になった。まさに注目度急上昇中の俳優だが、過去には不遇の時期もあった。
「2014年のNHK連続テレビ小説『花子とアン』にレギュラー出演し、大きな注目を集めましたが、SNSに書き込まれた『棒読み俳優』という酷評を目にして傷つき、それがいまでもトラウマになっているそうです。自暴自棄となり、朝から酒を飲むというすさんだ生活を送った時期もあったとか。それでも地道に演技を磨き、約10年にわたる雌伏の時期を乗り越えて、大きな飛躍を果たしました」(前出・芸能担当記者)
Xには、ほかにも
《中島歩さん、散々「棒」とか言われてたけど、もうそれ超えて「味」のような気がする》
《園田が情感たっぷりに演じる役者だったら妻を失った悲劇の夫になってしまう所を中島歩の絶妙な棒っぷりでそうならなかったのがこのドラマのよかった所(褒めてます)》
など、中島の独特な演技に魅力を感じるという声が多い。まるでドラマに便乗したかのような、洗濯洗剤のCMでは戸田恵梨香と共演するなど、活躍の場も広がりつつある。
「棒」が「味」と評される俳優も、そうそういないだろう。
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