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【『八つ墓村』新作公開!】500人に聞いた「あなたにとっての金田一俳優は?」稲垣吾郎3位、古谷一行2位、1位は?

芸能 記事投稿日:2026.09.18 06:00 最終更新日:2026.09.18 06:00

【『八つ墓村』新作公開!】500人に聞いた「あなたにとっての金田一俳優は?」稲垣吾郎3位、古谷一行2位、1位は?

「金田一俳優」3位となった稲垣吾郎(左 写真・2023 TIFF/アフロ)と2位に選ばれた古谷一行(写真・アフロ)

 

 日本ミステリーの金字塔でもある、横溝正史原作の『八つ墓村』が、完全新作として映画化され、9月18日から公開される。今回、名探偵・金田一耕助を演じるのは、尾上松也だ。

 

 そこで本誌では、全国の20~60代の男女500人にアンケートを実施。「あなたにとって金田一耕助といえば、どの俳優?」という質問に回答してもらった。多くの俳優たちがこれまで金田一を演じてきたが、今回、対象にしたのは12名。さらに、アンケート結果について、コラムニストのペリー荻野さんに解説してもらった。果たして結果は?

 

【12位】池松壮亮 10人

 

 現在、NHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』で秀吉を演じている池松壮亮が12位に。NHK BSでシリーズ化され、4作品で金田一を演じている。

 

「このシリーズは30分の短編で、横溝正史という人が書き切る、金田一の気味悪い感じを、若手の池松さんがやったらどうなるのかという、実験的なところがあったと思います。ボソボソしゃべって、不思議な感じの金田一でした。不気味さを残したままスーッと終わるような、いまどきのJホラー的な雰囲気は、おもしろかったです。共演者もマギー審司さんやアンミカさん、門脇麦さんなど個性派ぞろいで、ほかでは味わえない金田一作品でした」(ペリーさん・以下同)

 

【11位】鹿賀丈史 13人

 

 いかにも金田一俳優の常連のような気がするが、じつは1981年の映画『悪霊島』で金田一を演じたのみ。

 

「監督が篠田正浩さんで、奥さまの岩下志麻さんが劇中ではキーパーソンでした。岩下さんのインパクトが強烈で、金田一よりも“岩下映画”と呼ぶべきですね(笑)。宣伝が非常に上手で、『鵺(ぬえ)の鳴く夜は恐ろしい』というキャッチコピーはあまりにも有名です。だから、鹿賀さんと金田一を結びつける人が多いんだと思います」

 

【10位】西田敏行 14人

 

 1979年の映画『悪魔が来りて笛を吹く』で金田一を演じた。この作品にとって2度めの映画化で、1度めは1954年、片岡千恵蔵が金田一を演じた。

 

「私としてはシリーズ化してほしかったんですが、原作が悲惨だから、続かなかったのかもしれません。西田さんはあまりにも才能がある名優でしたから、浮世離れしている金田一とはイメージが違ったような気がします」

 

【9位】片岡鶴太郎 17人

 

 フジテレビ系の長時間ドラマ枠で、9作にわたって金田一を演じた。「俳優・片岡鶴太郎」を定着させたシリーズでもある。

 

「意外と自己主張が強くない、スタンダードな金田一です。個人的には、劇中でもものまねとかをやってほしいな、と思っていたんですが(笑)」

 

【8位】渥美清、吉岡秀隆 各25人

 

 なんと『男はつらいよ』シリーズで共演してきた2人が、同率8位。渥美は1977年の映画『八つ墓村』で、吉岡はNHK BSプレミアムで放送された3作品で、それぞれ金田一を演じた。

 

「渥美さん版は松竹の制作で、『砂の器』(1974年の映画)のスタッフが7億円もかけて作ったんです。それだけ、映画製作者の心を刺激する作品なんでしょうね。舞台は現代で、渥美さんの金田一は自分のことを『わたくし』と呼んだりして、品がいいんです。主人公の辰弥を演じているのは萩原健一さんで、職業は空港の誘導員。とても現代的な若者が、因習まみれの村に行く流れは、今回、公開される『八つ墓村』に似ていますね。そしてなんといっても、この作品で注目すべきは、森美也子役を演じた小川真由美さん。美しいのに出てきたときから呪われているような、あの妖怪演技は、恐ろしいのなんの(笑)。

 

 吉岡さん版は、金田一がとても悲しそうなんです。話し方も『なんでこんなことになっちゃったんですかね』とささやく感じで、事件に巻き込まれた人への思いを抱えた、悲しみをたたえた金田一という印象でした」

 

【7位】豊川悦司、上川隆也 各28人

 

 豊川は1996年の映画『八つ墓村』で、上川はテレビ東京系のドラマシリーズで、金田一を演じた。

 

「金田一耕助って、基本的に事件をほとんど防げない名探偵なんですよ。すべてが終わってから『この事件は……』と言って、謎解きをしていくという話ですから。豊川さんは、そのスタイルを踏襲した金田一で、作品へのリスペクトを感じました。金田一になりきっていた印象があります。

 

 上川さん版は、フケだらけでヨレヨレの金田一ではなくて、すごく誠実に事件と向き合う名探偵といった趣でした。派手なアクションや、走ったり転んだりはあまりなく、淡々と事件をみていく感じです」

 

【4位】加藤シゲアキ 38人

 

 フジテレビ系のスペシャルドラマ2作品で、金田一を演じている。

 

「加藤さん版は、とてもスタンダードな“金田一像”を踏襲していました。シュッとしたアイドル的な金田一かと思いきや、ヨレヨレ感もあって。それが逆に視聴者にとっては、新鮮だったんじゃないでしょうか」

 

【3位】稲垣吾郎 61人

 

 フジテレビ系で放送された5作品に出演した。このシリーズの特徴は、原作者である「横溝正史」が劇中に登場すること。

 

「横溝先生を演じていたのは、小日向文世さんです。横溝先生が『金田一くん、最近、おもしろいことあった?』みたいに稲垣さんに聞いて、それを小説にしていくという流れです。好青年ではないんですが、ユーモアがある、そんな金田一でした」

 

【2位】古谷一行 107人

 

 上位2人は100人以上と、圧倒的な支持を集めた。2位の古谷は連続ドラマ、スペシャルドラマで金田一を演じ続け、そのキャリアは38年に及んだ。推理に行き詰まると逆立ちするのがお約束。

 

「テレビドラマシリーズ第1弾の『犬神家の一族』は、映画屋さんたちが作っているんです。犬神家のお屋敷のすりガラスに犬神家の家紋が作ってあったり、引き戸に彼岸花の絵が描かれていたり、どれだけお金かけてるの? というぐらい。当時、巨匠だった工藤栄一さんが監督を、日本でトップクラスの美術作家だった西岡善信さんが美術を担当しています。

 

 このシリーズは、制作会社がこの作品は大映、この作品は東宝、というように変わるんですよ。お互いが切磋琢磨していたから、作品のクオリティも非常に高かったんです。以前、関係者の方に取材をしましたが、京マチ子さんや月丘夢路さんなど、女優さんの顔ぶれも豪華だったので、お金がかかってたいへんだったらしいです(笑)。でも、視聴率を獲っていたので、シリーズ化されたというわけです」

 

【1位】石坂浩二 134人

 

 やはり、というべきか、1位となったのは、大ヒットした『犬神家の一族』(1976年)はじめ、映画6作品で金田一を演じた石坂。監督はすべて市川崑という名コンビぶりで知られた。

 

「角川映画はここから始まった、という印象があります。これ以前は、高倉健(『悪魔の手毬唄』1961年)や片岡千恵蔵(『三本指の男』1947年ほか8作品)が演じていました。それを、1970年代になって市川監督が、“横溝作品”のおもしろさをすくい取って、映画にしたんです。それが時代にもマッチして、大ヒットしました。もちろん、私も映画館に走りました(笑)。

 

 作品を観た多くの人によって、ヨレヨレの袴で帽子をかぶり、下駄で走るという、いわゆる“金田一耕助スタイル”をイメージが確立されたんです」

 

 それにしてもなぜ、日本人はここまで金田一耕助に惹かれるのか。

 

「日本の奥底にある、おどろおどろしさや暗さ、そこで起きる事件を、外からきた金田一が、どう見つめていくのか。金田一は驚き、困り果てながらも、最後は解決してくれる。このおもしろさは、ほかにはないと思います。もちろん、演じている名優さんたちも魅力的です。人それぞれに“マイ金田一”みたいな俳優さんや作品があって、世界がある。だから『八つ墓村』は何度も観ているのに、また公開されると聞くと、観たくなっちゃうんです。今回はどうなんだろうと、確かめずにはいられない(笑)。確かめたいという気持ちを駆り立てる、数奇な作品だと思います」

 

 ちなみに、ペリーさんの“マイ金田一”は?

 

「私は古谷一行さんですね。なかでも“マイベスト”は『三つ首塔』という作品です。1977年に古谷さんが演じられたテレビシリーズで、いわゆるメジャー作品ではないんですが、変態度がマックスなんですよ(笑)。巨額の遺産相続をめぐる殺し合いの話で、ヒロインは真野響子さん。共演が殿山泰司さん、米倉斉加年(まさかね)さん、小池朝雄さんと、とにかく濃いメンバー(笑)。横溝作品のなかにも、こういう世界があったんだと驚かされます。

 

 もうひとつは、中尾彬さんが金田一を演じた映画『本陣殺人事件』(1975年)。これはアート系映画の製作を担ったATGの映画です。中尾さん演じる金田一がベルボトムのジーンズを穿いていて、ちょっとしたお宝作品です。よかったらご覧になってみてください」

 

 ファンの数だけ“マイ金田一”はいるということだ。

 

※敬称略

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出典元: SmartFLASH

著者: 『FLASH』編集部

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