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『坂本冬美 カバーでモゴモゴ』第7回/ジミ・ヘンドリックス『パープル・ヘイズ』合いの手を数えながら歌っているのに、頭の中がパニックに

芸能 記事投稿日:2026.10.10 06:00 最終更新日:2026.10.10 06:00

『坂本冬美 カバーでモゴモゴ』第7回/ジミ・ヘンドリックス『パープル・ヘイズ』合いの手を数えながら歌っているのに、頭の中がパニックに

ジミ・ヘンドリックス

 

「ジミヘン、知ってるよね?」

 

「はぁ?」

 

「伝説のギタリスト、ジミ・ヘンドリックス。名前くらい聞いたことがあるでしょ?」

 

「う〜〜〜〜〜〜〜ん」

 

 演歌ひと筋で育ったわたしは、そもそもジミヘンを知らないのですから、話がまるで噛み合いません(苦笑)。

 

 これは後で知ったことですが、(忌野)清志郎さんが自らのホームページに「地味変」と名づけるほど、敬愛するギタリストです。

 

 そのジミヘンさんがわたしの生まれた年、1967年にリリースしたのが『パープル・ヘイズ』(邦題『紫のけむり』)で、清志郎さんと春日博文さんが日本語詞をつけ、細野(晴臣)さん、清志郎さん、そしてわたしの3人ユニット「HIS」として、1991年にリリースさせていただいたのが『パープル・ヘイズ音頭』でした。

 

 前号で、カバーを歌わせていただくときは、まず原曲を何度も何度も何度も聴いて……と書きましたが、ごめんなさい。『パープル・ヘイズ音頭』の原曲であるジミヘンさんの『パープル・ヘイズ』を聴いた記憶は……あるようなないような……たぶん、ないと思います。

 

 言い訳するわけではありませんが、清志郎さんに「ジミヘンってなんですか?」と伺ったら、ニヤリと笑みを浮かべて「そんなの気にしなくていい。だって、音頭だから」と言われちゃいまして……モゴモゴモゴ(苦笑)。

 

「唸ってくれればいいから」

 

「もっと唸って!」

 

「とにかく唸って!!」

 

 もう、清志郎さんに言われるがままです(笑)。

 

 衣装は、わたしがセーラー服で、清志郎さんと細野さんは学ラン。YouTubeで映像をご覧いただけますが、3人ともノリノリです。

 

 カラオケでこの『パープル・ヘイズ音頭』を歌ってみたいと思う方に、ひとつわたしからアドバイスです。

 

 音頭というだけあって「ヨイヨイヨイヨイ」という合いの手のような歌詞が入っているのですが、これが曲者です。

 

 これで3回め。次が4回めだから……えっ!? まだあるの? 全部で何回あるんだっけ? 数えながら歌っているのに、次が何回めだったのか忘れてしまい、頭の中はパニックです(笑)。

 

 清志郎さん、細野さんとの3人で、最後に『パープル・ヘイズ音頭』を歌ったのは、2006年2月25日に大阪城ホール公演『新ナニワ・サリバン・ショー』でのステージでした。

 

 このときは、HISの3人だけではなく、バンドの皆さんも、お客様も、一緒になって「ヨイヨイヨイヨイ」の大合唱。もう終わる? まだ続く? まだまだ続く?

 

 ステージに上がる前は緊張で固まっていたわたしですが、このまま、ず〜〜〜〜〜っと続くといいなと思うほど、楽しんでいました。

 

 2009年に清志郎さんがお亡くなりになって、もう二度と歌うことはないだろうと思っていたこの『パープル・ヘイズ音頭』を、もう一度歌わせていただいたのは、2024年10月9日にBS日テレで放送された『やっぱり、歌が好き〜にっぽんの名曲 解体新書』でした。

 

「HISが大好きで、CDも持っていました!」というディレクターからの熱いリクエストで、後輩の三山ひろしくん、辰巳ゆうとくん、梅谷心愛(こころ)ちゃんと4人で熱唱。

 

 当時はただただ必死でしたが、久しぶりに歌った『パープル・ヘイズ音頭』は、歌い終わった後もスカッとして最高の気分でした。

 

さかもとふゆみ
1967 年3月30日生まれ 和歌山県出身『祝い酒』『夜桜お七』『また君に恋してる』『ブッダのように私は死んだ』など幅広いジャンルの代表曲を持つ。現在、40周年記念シングル第2弾『ひらり』が好評発売中!

 

写真・中村 功 共同通信 
取材&文・工藤 晋

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出典元: 週刊FLASH 2026年10月20日・27日合併号

著者: 『FLASH』編集部

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