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堺雅人『VIVANT』人気声優 “大量投入作戦” でごまかされた気分…アニメ声で集中できなくても「大正解」と言わざるを得ない理由は

芸能 記事投稿日:2026.10.11 11:00 最終更新日:2026.10.11 11:13

堺雅人『VIVANT』人気声優 “大量投入作戦” でごまかされた気分…アニメ声で集中できなくても「大正解」と言わざるを得ない理由は

険しい表情で撮影に臨んでいた堺雅人(写真・吉田 豊)

 

 豪華声優陣の出演でSNSもネットニュースも大盛り上がりだが、なんだかごまかされた気も……。

 

 堺雅人主演の日曜劇場『VIVANT』第2シーズン(TBS系)。

 

「アジア大会 愛知・名古屋2026」のため2週お休みとなっていたが、ようやく放送再開。10月4日(日)の通算第19話の世帯視聴率(ビデオリサーチ調べ、関東地区)は15.4%を記録し、全話15%以上をキープしている。

 

■『エヴァ』『コナン』『鬼滅』『サザエ』の声優

 

 視聴率が二桁に乗るだけでも大成功とされるこのご時世で、15%以上を叩き出し続けるのはすごいことだが、今回はストーリーにさほど動きがなかった。別班員5名の救出作戦が進行しているが、誤解を恐れずにざっくり言うと、第19話は作戦が粛々と進行していっただけ。

 

 別班・司令が主人公の別人格「F」の存在を知っていたことや、ジャミーンが核融合発明者の娘の可能性が浮上するなど、多少のインパクトはあった。しかし、3週間ぶりの放送だったので、視聴者をまた一気に引き込む演出・仕掛けが出てくるかと期待していたが、とんでもない驚きの展開やどんでん返しは用意されていなかった。

 

 そんななか、制作陣はストーリーの盛り上げに自信がなかったのか、大量の人気声優がキャスティングされ、大きな話題を集めていた。

 

 もともと第1シーズンからドラムの翻訳音声に、『らんま1/2』女らんま役や『新世紀エヴァンゲリオン』綾波レイ役の林原めぐみを起用しており、第2シーズン初回から別班AIハヤトの声に、『名探偵コナン』江戸川コナン役の高山みなみを起用。

 

 そのうえ、さまざまな国のキャラの会話をスムーズに成立させるため同時通訳機が登場しており、第19話では多数のキャラが人気声優による吹き替えとなっていた。

 

 緒方恵美、中村悠一、関智一、榎木淳弥、花江夏樹などなど、アニメファンが唸るそうそうたるメンツが並ぶ。なかでもチョッキーの吹き替えに、『鬼滅の刃』竈門禰豆子役の鬼頭明里を起用、情報系ブローカーの吹き替えに、『サザエさん』アナゴ役や『ドラゴンボールZ』セル役の若本規夫を起用しており、視聴者の注目が集まっていた。

 

■アニメファンがみんな喜んでいるとは限らない

 

 この声優多数起用の展開に視聴者からは賛否両論が巻き起こっている。

 

 筆者はアニメ好きで、前述した声優たちの出演作に大好きな作品はいくつもあるが、『VIVANT』という作品への大量起用には否定的。特に第19話は声優陣による吹き替えシーンが多かったため、いままで『VIVANT』の築いてきたイメージとの違和感が強かった。

 

『VIVANT』はシリアスな作品である。もちろんアニメにもシリアスな作品はあるが、やはり実写とは違い、アニメでは声優の演技に大なり小なりの誇張が入る。なかでもチョッキーや情報系ブローカーの吹き替えは、かなりアニメ的な演技になっていると感じた。

 

 あくまで個人的な見解ではあるが、声優たちの声がストーリーへの集中力を削ぐノイズのようだと感じてしまったのは否めない。AIハヤトのシーンでコナンの顔が脳裏をよぎったり、情報系ブローカーの声がセルにしか聞こえなかったり、アニメ好きだからこそ気になってしまうのである。

 

 当然ながらアニメ作品と『VIVANT』のような実写作品は別物であり、それぞれに違ったよさがあるもの。

 

 熱演した声優たちにはなんの罪もないのだが、アニメファンだからといって誰もが喜ぶとは限らない。筆者と同じように、実写作品に有名声優がたくさん出てくることに拒否反応を示す人もいるだろう。

 

『VIVANT』視聴者は洋画を字幕で観るのに慣れている人が多そうだから、俳優にそのまま母国語を話してもらって、日本語以外は全編字幕でもよかったのではないか。

 

■話題になることがエンタメ作品としての正義?

 

 しかし、個人的な見解はさておき、この人気声優の “大量投入作戦” は成功だったとも思う。

 

 前述したように、第19話はストーリー自体に大きな驚きがなく、クライマックスへ向かう “つなぎ” のような回。ただ、人気声優が多数出演したというトピックがあったため、そのおかげでSNSやネットニュースは『VIVANT』の話題で盛り上がっていたからだ。

 

 “話題になることがエンタメ作品としての正義” という価値基準で考えるならば、間違いなくこの声優起用は大正解だったと言える。

 

 今夜の放送は第20話。声優の話題ばかりでなく、以前の『VIVANT』のように、衝撃的なシーンへの感想や謎めいた物語への考察で、話題をかっさらうことができるか。

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出典元: SmartFLASH

著者: 堺屋大地

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