
東映の吉村文雄社長(写真・共同通信)
10月8日、映画会社の東映が自社の配給マークを擬人化したデザインを「トウエイの日」にちなんで発表した。
「今回の試みはブランディングプロジェクト『東映荒波計画』の一環としておこなわれたもので、映画のオープニングでおなじみの岩に海しぶきがかかるなかで『東映』のロゴが映りだされるシーンを、女性のキャラクターの『あらいなみTO81』に擬人化しました。
緑色を基調としたデザインになっており、女性の長い髪の毛と海しぶきのイメージが重ね合わされています。キャラクターデザインを手がけたのはイラストレーター・タケウチリョースケさんです」(スポーツ紙記者)
タケウチ氏はふだんはアニメやマンガ、ゲームなどのファンアートを手がけており、キャラクターとストリートカルチャーと組み合わせる作風で知られているが、今回の女性キャラクターも露出が多くポップなイメージも喚起させる、いわゆる “萌え絵” となっている。
これにはX上で、
《あらいなみ、めっちゃ可愛いー》
と好意的な声が聞かれる一方、
《なんでこういう一部の人間しか喜ばないようなイラストにしてしまったのだろう》
《コレジャナイロゴ》
といった声も聞かれ、賛否両論となっている。このほか、
《あらいなみ T081、モチーフが海だから緑にしたのだろうけど、長髪と相まってあまりにも初音ミクに似過ぎだな…いっそ赤とか白とかの方が差別化できたのでは》
といったデザインに対する “ダメ出し” も並ぶ。こうした声が聞かれる理由をエンタメ系ライターが指摘する。
「東映が現在の社名としてスタートしたのは1951年。80年近い歴史を持つ伝統ある映画会社として、戦後史とともに歩んできたといっても過言ではありません。
特に1960年代から70年代にかけて量産された任侠映画(ヤクザ)はいまだに根強いファンがいますね。故・高倉健さんの一連のシリーズや、故・菅原文太さんの『仁義なき戦い』シリーズなどはよく知られています。
そのため、東映に “ワイルド” なイメージを持つ人も多くいるので、今回の “萌え絵” とのギャップを感じる映画ファンも少なからずいるのでしょう」
“擬人化” はひとつのブームであるものの、伝統ある映画会社が従来持ち合わせていたイメージを捨ててまで乗っかってしまうのは、考えものなのかもしれない。
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